注意したい数字の読み方 | 日本サービスマナー協会ブログ

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【注意したい数字の読み方】


ある雑誌で「もう一度泊まりたい日本のベストホテル100」という特集がありました。

1位から100位までアンケートの結果を集計してランキングを出したものです。


しかし私はこれを読んで首をひねりました。私が考えているランキングとはほど遠い内容だったのです。


今、私は毎週のように東京のシティホテルに宿泊し、月に一度のペースで福岡や名古屋のシティホテルにも宿泊していますが、以前は各地に出張していたのでリストアップされた100のホテルの半数以上には宿泊したことがあります。 


この雑誌のアンケートの場合は決められた1年間に1回以上ホテルに宿泊した12,000人に取ったアンケートの結果を集計したものでした。


アンケートの集計の方法や質問項目に問題がある訳ではないのですが、この結果の数字をどう読みとるのかという事が問題となります。 


どのような対象にアンケートを取ったのかという事も大切でしょうし、その内容も踏まえて結果を見る目が必要になってくるのです。

この場合は、高級なシティホテルを知らない人もアンケートに回答していますし、ビジネスホテルに一度宿泊して満足した人も回答しています。


どちらが良いという事ではありませんが、あくまで「もう一度泊まりたい」と思っている人の意見を反映したランキングだと言う事を理解して結果を見ないと読み違えてしまいます。


単なる「ベストホテル100」のランキングではないのです。 


このような数字の読み方の注意点は様々なケースで考えられます。


例えば、インターネットで「あなたはどの程度の割合でインターネットを利用しますか?」という利用度調査を行った場合には、当然ながら頻度は別として全ての人が利用すると答えることでしょう。


この結果を踏まえて「日本では100%の人がインターネットを利用している」という結果を出せばおかしなものとなってしまいます。

しかし現実にはこのように判断されて結果として捉えられる事が案外多いと思われます。 


何にでも言える事ですが、「どのようにサンプリングを行うのか」という事は非常に大切なのです。


これはサンプル数だけでなく、その対象を誰にするのかという事にも大きく影響してきます。 


結果の数字は決して間違いではないでしょう。

しかし出てきた数字を鵜呑みにしてしまうのではなく、サンプル数やその質問方法をしっかりと理解し判断する力が、結果を見る側に求められる事に注意してほしいと思います。    


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 理事長 沢野 弘


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