(奥多摩の風景;友人のJIAO社長提供)

 秋もそろそろ終わり、やがて冬を迎えようとしているこの頃ですが、皆様お元気でいらっしゃいますか?

 昨日、たまたまハーバード大学の研究文「人生の勝ち者になるには」を読みました。1938年から76年間続いたこの研究結果は以下のように記していました。

 「タバコを吸わない、お酒を飲みすぎない、十分に体を鍛える、健康体重を維持する、幼少期に十分愛されていた、感性豊かである、青年期に良好な人間関係を形成している」ことが、充実した人生への条件であると。


 漢方相談をしていると、本当にいろんな方々の人生が見えてきます。深刻な顔をしてみえてくる方や、時には相談中に涙を流している方、あるいは、頻繁に予約をキャンセルする方(メンタルの不調により)に接していると、何がここまで「心の健康を奪っているのかな?」と、思います。

 

 その原因を探すと、最も多い共通点が、「幼少期に(親に)十分愛されていない」のが多いように、感じます。つまり、人生成功の鍵は、「愛」です。「家族愛」、「夫婦愛」、「友情愛」に囲まれている人は、挫折を受けたときに家族に慰めたり、励まされたり、友人に訴えたり、時には冗談も言える余裕もあるなど、解決方法があります。そして、すぐまた心の健康を取り戻し、人生の良性循環に入れます。

 

 しかし、「愛」が不足した人は、挫折を受けた時に、サポートしてもらう相手がいなく、一人っぼちのまま「孤独に心の傷を癒そう」とするのでなかなかうまくいきません。その挫折感が積み重なると、いつのまにか癒えない、大きい「心の傷」になってしまい、どんどん悪循環から抜け出せなくなります。


 わたし自身は、このような患者さんと接していると、いつも以上「笑顔」を心がけます。「笑顔」でいることが患者さんの治りが早くなったりすることを痛感するからです。

 

 「紅梅先生と会うと元気がもらえる~」と言われるように、日々心のトレーニングをしています。自分とご縁のある方々がこの長いようで短い人生のなかで、できるなら「人生の勝ち者」でいてほしいからです。

 

 あと、お母さんたちはわが子にもっともっと「愛」を注ぎましょう。子供の健康な「心」はお母さんが決めている、といえるほど大きいです。