329日、順天堂大学で第4Kampo先端治療研究会がありました。演題は、『子どもに漢方を使ってみよう』です。森こどもクリニックの森 蘭子先生からお話しを伺いました。

漢方の適応症の臨床例と、処方名、漢方的診察法、服薬指導などについて詳しく教えて下さいました。多くの臨床例が聞けて、小児科漢方の貴重な勉強会になりました。

 主な適応症の例

風邪を引きやすい子供の体質改善漢方

保育園に入りたては病気のオンパレードになりやすい。ただドクターが「しかたありませんよ」というより、「体質改善の漢方薬」も提案すべき。

中耳炎を繰り返す子供の体質改善漢方

「大きくなったら、中耳炎にならなくなりますよ」より、「免疫力を高めて中耳炎にかかりにくくする漢方があるので試してみましょう」とアドバイスする。

 扁桃腺を腫らして頻回に高熱を出す

「体質だから仕方ありません」より、「扁桃腺が小さくなる漢方薬があるのです。苦いけど、試してみませんか」と提案する。

 鼻汁、鼻閉が続く 西洋薬の鼻水の薬が効かない

「子供は鼻をたらすもの。お宅のお子さんはそれほどひどくありませんよ」というより、「鼻づまりに効く漢方があるので、やってみましょう。鼻づまりがひどいと、味やにおいがわかりづらいので飲んでくれます。飲めなくなったら、良くなった証拠ですから、やめてもいいです。」とアドバイスする。

上気道感染症のほかに、漢方適応症として、「反復性腹痛・食欲不振」、「便秘、下痢」、「肛門周囲膿瘍、乳児痔瘻」、「夜泣き」などのケースも紹介しました。また、「すぐ効く」漢方薬として、「急性胃腸炎に対する五苓散(ごれいさん)」を紹介しました。

最後に、西洋医学的な解決方法がある疾患を除外することも大切だと教えました。

 これからの時期は、入園、入学などによる環境の変化で体調を崩す子供が増えると思います。西洋薬だけでなく、漢方に詳しい先生を訪ねて漢方薬も試してみませんか。
溝の口で働く、魯紅梅の漢方・薬膳ブログ-森蘭子先生

溝の口で働く、魯紅梅の漢方・薬膳ブログ-研究会資料