盛岡食いしん爺日記
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今日も肴町近くにいた。
用事が済むと1時を少し過ぎていた。
一度、駐車場に戻った。
この辺りでは広い平場のスペース。
ぐるりとマンションが駐車場を囲む。
マンションや商業施設にしても必ず必要な駐車場。
特に地方都市では車での移動必然なので広いスペースがいる。
この間は「じゃじゃ麵㐂作」でランチ。
今日はホットライン肴町を横切った。
Janis Ian Will You Dance？
アーケードを過ぎてすぐ、「中華そばふじわら屋」がある。
暖簾が冷たい風に揺れ、「おいで、おいで」と招く様だ。
入ってすぐテーブル席があり、奥の方にカウンター席。
小上がりもある。
カウンターの向こうで、てきぱきと麺を茹で上げている女性。
見覚えのあるおばあちゃんと運び手の男性もいた。
確か昔は餃子やじゃじゃ麺もあったはずだ。
今は、いたってメニューはシンプル。
中華そば、チャーシュー麺とワンタン、ワンタン麺のみ
今日は、ワンタンメンを注文。
入れ違いに客が入ってくるので席はけっこう埋まっている。
ほどなくワンタンメンの登場。
湯気にのり顔の辺りまでスープの匂いが届く。
思い切り吸い込んだ。
ネギ多めがいい。
さて、スープから。
これこれ、これ！
盛岡で地元の人に愛されるふじわら屋のワンタンメンは甘じょっぱくて癖になる。
やはり肴町で行列のできる「たかみ屋」と似た味だと思っている。
そば屋のシンプルであっさりしつつ出汁のきいた中華そばも好きだ。
濃厚な味噌ラーメンも食べる。
そして、時々食べたくなるのが、この醤油香る甘じょっぱいスープの中華そば。
社会人になり、先輩に連れられてランチに行くとこの味だった。
次はワンタンを。
つりると喉を通り抜ける。
快感だ。
ふじわら屋のチャーシューは、噛むと溶けて消える。
口の中に残る脂の甘味。
美味しい。
麺にスープが染みていい味だ。
音を立てて吸い込む。
「そうそう、これこれ、この味」と小さく頷いてしまう。
テーブルでは二人のサラリーマン。
カウンターの端のお年寄りのご夫婦は目を細めて食べている。
みんないい音を出す。
席を一つ空けて隣の男性の逞しい背中。
とてもいい音で、口の中に勢いよく吸い込む。
みんな常連さんの様だ。
私も時々食べたくなる味だ。
盛岡暮らしも長くなり、じゃじゃ麵やこの中華そばも好きだ。
一見、濃い様に見えるスープだが殆ど飲んでしまう。
もう、どっぷり盛岡の人になっている。
食べ終わり、外へ出た。
駐車場に向かいながら思う。
そば、盛岡冷麺、うどん、そうめん、中華そば。
私は、やはり麺食いだ。
たぶん三日に一度は麺を食べている。
いやいやもっとかもしれない。
ブログで麺類の占める割合は相当高いかもしれない。
今夜は何を食べようか？
「そばもいい」
そんなことを思った帰り道。
