盛岡食いしん爺日記
<音楽が流れます。音量に注意してください。>
盛岡の街。
街は初冬の風景。
盛岡八幡宮の道端で見たもみじ。
雨上がりに見た。
最後の力を歩振り絞る様に鮮やかな紅や黄。
次の世代に命を託して燃える。
視線を落とし、しばらく立ち止まっていた。
用事を済まし高松の池近くにいた。
久し振りにcafe Camon(カムオン)で一息入れよう。
車を駐車場に停めた。
すると、スマホが震える。
高校時代からのつきあいの友人からだ。
とりあえず近況の報告をしあう。
暮れに忘年会をしようという話になった。
期日は後で相談。
また近況に戻った。
彼は元気そうだったが、
市役所から健康診断の通知が来たそうだ。
7、8年は受けていないそうだ。
長い間、受診していないので受けてはどうですか、ということ。
始めは面倒だと思っていたが、
近頃、食欲がおち、むかむかする日があるという。
だったら無料の範囲で受けたらと勧めた。
彼は、後2年で100才になる母親と暮らしている。
この1年で記憶力が悪くなり、
外にて出て歩くこともなくなってきたが、まだ一人で風呂にも入るそうだ。
そろそろ面倒をみるのも限界が近いかもしれない。
重い話になり、とにかく近いうちに何人か誘って飲むことにした。
カムオンへ向かう足取りが少し重たかった。。
Stelvio Cipriani - Mary's Theme (1969)
2年ぶりぐらいだろうか。
などと思いながらドアを開けた。
オーナーやスタッフは変わらず元気だ。
久し振りに訪ねて「変わらない姿」を見るとほっとする。
街角の白い「カフェカムオン」は開放的な空間で居心地がいい。
ゆったりとしたテーブル配置。
温かい時期はテラス席もある。
まずは珈琲ゼリー。
甘さとほろ苦さを感じたかった。
珈琲ゼリーは、細かくなったものがびっしり詰まっている。
アイスクリームと生クリーム。
ゆっくり味わった。
そしてホット珈琲。
心身共に寛いでゆく。
ここのランチやスイーツも美味しい。
話も弾む場所だ。
数年前は時々打合せに使った。
たいてい夕方で、話は脱線してばかりだった。
それでもあの方たちとの仕事は自画自賛だがかなり上手く行ったと思う。
ふと、ある曲が頭の中を流れ始めた。
近頃、ますます好きになったのが「宮本浩次」。
そしてカバーも好きなのだ。
初めて聞いた時、
こんなにいい曲だったかな、
こんな歌詞だったのか。
と思ったものだ。
すっかり彼の「まちぶせ」になっていた。
珈琲をお代わりしようかな、
なんて思っていたら外は暗い。
あれれ、肩のリハビリに行かなくちゃ。
「行かなくちゃ、君に逢いに行かなくちゃ」は井上陽水「傘がない」。
なんだか今日は音楽の日。
今度の友人との飲み会で数年、
いや十年ぶりぐらいにカラオケに皆で行ってみようかな。
重い腰を上げてカムオンを後にした。








