盛岡食いしん爺日記
<音楽が流れます。音量に注意してください。>
仕事を手伝ってもらった方と夕飯。
「どこにしましょうか?」
と聞いたものの何故か頭にジンギスカンが浮かんでいた。
「とくに、なんでも」
それを聞いてしめしめ。
「ジンギスカンはどうですか?」
「あ~いいですね」
盛岡に何軒かあるが、
国道4号線沿いの遠野食肉センター矢巾店へ。
駐車場も広く停めやすい。
小雨は止んでアスファルトが黒光り。
夜の雨上がりは路面も光り走行には注意しなくては。
Sting - Englishman In New York
ドアを開けると、あのジンギスカンのいい匂い。
席に案内されてメニューを。
タッチパネルでオーダーするが紙のメニューもある。
「あっ!そうそう」
と向かいの人。
「前も一緒に来ましたよね」
そうだったかもしれない。
「ラムのランプを食べました。同じにしようっと」
以前のジンギスカンのイメージは、
昭和な雰囲気の漂う中で店に広がる煙と匂い。
鉄兜を少し平たくした真っ黒の鉄鍋は、
脂を吸い込んだような見事な黒光り。
でも、ここはお洒落なレストランの雰囲気。
子どもの頃、父が張り切って自分でタレを作った。
テーブルに新聞紙を敷きコンロと鉄鍋。
鍋の端は反り返っていて脂受けの様になっている。
そこにモヤシが入ると脂が跳ねた。
新聞紙を広げ真ん中を丸く切り抜いて被り、頭を出した。
昔話をすると、驚いていた。
ジンギスカンは北海道、長野や岩手などでよく食べられているが、
全国的にはメジャーではない。
「どうして、メジャーにならないのかな、こんなに美味しいのに」
たぶん昔はマトンが主流で肉に癖と臭みがあり、
ニンニクなどをたっぷり入れたタレで調和して食べていた。
そのせいじゃないかと思うと答えたが定かではない。
肉が来た。
とても綺麗だ。
少なく見えるが裏から見れば野菜もたっぷり。
では、ジンギスカンスタート!
今の鉄鍋は肉が張り付くことも殆どない。
どんどん肉も野菜も焼く。
一気に食べたくなってしまう。
私は、生ラム肩ロース。
考えてみればいつも同じだ。
そして写真も似た様にしか撮らない。
頭は食べるのに精一杯でアングルを考える暇がない。
時々無性に食べたくなる柔らかく優しく甘い生ラムジンギスカン。
とても美味しい。
鍋の端で炒めるようにしてモヤシを焼く。
タレがいい。
ついついやってしまうのは、ご飯にのせて食べること。
モヤシとタレだけでご飯がすすむ。
中学生になると母がご飯をよそうのが面倒がって丼で食べていた。
すき焼きやジンギスカンの時は多めに炊いたらしい。
ほぼ同時に完食。
鉄鍋にはモヤシの一本も残っていない。
一緒の人は、美味しいご飯で満足して早寝するなんて幸せだと言った。
身体も温かい。
いつだったかジンギスカンの記事を載せた時、
ある医者の方からコメントが来た。
羊の肉は身体によいと書いてあった。
高タンパクで鉄分、亜鉛を多く含みビタミンB群も豊富。
エネルギー代謝を促進し、筋肉の修復にもよい。
さらに脂肪の燃焼も促すそうだ。
少し疲れ気味で、
肩の腱を痛めた私にはジンギスカンはもってこい、
だと思った帰り道。














