盛岡食いしん爺日記

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まだ寒さに慣れない。

ちょっと首から背中がゾクゾク。

風の予兆だろうか。

身体の芯から温まり、栄養のある物を食べたい。

などとメールが届いた。

私も殆ど同じ様な感じだ。

「それでは、中華料理を食べに行きますか。」

と返し、直ぐに決まった。

菜園の盛岡城址の傍、中国料理「城華」の近くで待合せた。

 

 

そう言えば、一昨日この近くの建物の玄関に熊が突進。

開館前の時間で自動ドアは開かなかったが、

カメラに映っていたという事件があった。

この道を駆け抜けたのかもしれない。

二人で暗い所は目を凝らして歩いた。

 

 

すぐに到着。

 

 

 

 

Joe Pass Quartet - There Will Never Be Another You (1963)

 

 

奥の方では晩餐会らしい。

楽しげな笑い声。

案内されたテーブルでメニューを開きながら、

向かいに座った方が言う。

「今年、忘年会の誘いがさっぱり来ないけど、そちらは?」

確かにまだ宴席は例年と違いまだ2件だけ。

出席予定は1件と答えた。

 

 

ほぼメニューが決まりボタンを押すと奥さんが来た。

先日の東京大学の5人組ではお世話になったので改めて御礼。

若い方々と少し話して刺激を受けたと言ってくれる。

その時は混むランチ時間に席を作ってくれたのだ。

盛岡に来て郷土料理などばかりだろうと思い、

城華で好きな物を食べることにした。

みんな黙々と食べていた。

 

餃子が来た。

 

 

城華の餃子は味がついており、そのまま食べる。

2個目はちょっと辛味を。

「お~旨い!」

と食べている向かいの人の口元から肉汁が危うく零れるところだった。

皮はこんがりとした狐色。

もちっとして餡の肉汁を楽しむ。

美味しい。

 

 

鶏の唐揚げ。

これが美味しいのだ。

皮からしていい味。

城華自家製の塩麴を使い柔らかく鶏の旨味が詰まっている。

城華はハーフが充実していて鶏の唐揚げはハーフ。

 

 

 

 

風邪気味の人は「海鮮のあんかけ焼きそば。」

 

 

何とも綺麗でいい匂いがする。

料理は香りと見た目が大事といいながら、

取り皿に分けてくれる。

 

 

この麵も美味しいのだ。

 

  

私は期間限定の「おすすめメニュー」から「真鱈白子のフリッター」。

ユーリンソースは色々な食材を美味しくする香味ソースらしい。

ネギや生姜などが効いて爽やかな酸味。

 

 

海鮮や焼きそばのお返しに取り皿に分けた。

「今シーズン初の白子だ、とろける!」

と喜んでいる。

 

 

心身を温めようと、

やはりおすすめから「城華風麻辣湯」を追加。

メニューに「ダーラーピー」が入っていると書いてある。

平太の春雨。

幅の広い春雨といえば、花巻の火鍋シスター。

あそこの春雨はサツマイモから作られたと聞いた。

 

 

花椒を使っているのだろうか、いずれにせよ山椒の香りがする。

山椒は大好きなので嬉しい。

辛味はあるが、旨味も濃いスープだ。

たっぷりの野菜やつくねも入っていた。

さて、ダーラーピー。

ツルツルしているが強いモチモチ感。

これはいい!

火鍋シスターで食べた春雨よりコシが強い。

奥さんに尋ねてみたら、

ダーラーピーの原料はジャガイモ系の澱粉だそうだ。

これも、シスターの春雨に負けず劣らず美味しい。

「美味しくて芯から温まるね」

と熱々を食べながら言うので深く頷いた。

 

 

痺れるほどの物は私たちには厳しいが、

辛味も量もこれなら二人で丁度よい。

城華の辛さは体の血流もよくなる気がする。

一つひとつの料理をゆっくり味わい芯から温まった。

奥のグループも半分ほどの人は帰った様だ。

私達も会計。

旦那さんに「おめでとうございます」と言った。

昨年は岩手県知事、今年は大臣表彰。

立て続けにお祝い事。

少し立ち話をしてから城華を後にした。

今宵はご夫婦との話がいい感じのデザートになった。

予想通り、二人とも外の冷たい風は気にならなかった。

城華のコンセプトは「ほっとする町の中国料理店」。

後は、早く寝よう。

 

 

 

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