盛岡食いしん爺日記

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盛岡の晩秋。

 

 

 

 

 

盛岡八幡宮。

 

 

信じられない紅。

毎年、こんなに紅かっただろうか。

 

 

 

Voy A Apagar La Luz / Contigo Aprendi (Medley) · Natalie Cole

 

 

 

 

北山の寺院群。

 

 

 

 

あちこち走り回って愛宕山の方へ。

 

元々南部藩は、青森県の三戸から盛岡に移ってきた。

不来方と言われていた盛岡。

この地を薦めたのは浅野長政らしい。

1597年頃には本格的に築城や城下町が造られ始めた。

中津川に架かる上ノ橋、下ノ橋に擬宝珠も移設。

 

さて、愛宕山界隈は南部家のゆかりの場所。

全国のあちこちにある愛宕と言う神社や地名。

愛宕とは火を司る神様らしい。

高台から城下の火を守っていたのだろうか。

街を望む盛岡の愛宕山。

麓に盛岡市中央公民館があり、

南部家別邸の庭園や移設された俳人山口青邨ゆかりの愛宕亭などがある。

 

国道4号線の北側の斜面の狭く急な坂道を上る。

この愛宕山の中腹に南部家が昭和28年に建築した「愛宕下」がある。

瓦とコンクリート製の煙突が目立つ今年で72年になる建物。

 

 

 

平成の時代になって素敵なカフェとして公開される様になった。

南部家ゆかりの建物が、

喫茶「time&space 愛宕下(タイムアンドスペースあたごした)」

として蘇って十数年。

約50年は締め切られ、静かに眠っていたそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

花巻の宮沢賢治ゆかりの旧橋本家別邸を蘇らせた一ノ倉さんの

「茶寮かだん」など由緒ある古い建物を

魅力的なカフェに生き返らせた方に感謝している。

いつでも美味しい珈琲を特別の空間で飲むむことが出来るのだから。

 

引戸を開けるとオーナー夫妻が迎えてくれる。

初めて訪れたのは2018年11月で2度目は2023年の11月。

日常を忘れ、独特な時の流れ(time)と空間(space)で、

珈琲や紅茶などを楽しむことが出来る。

 

 

モダンな洋間や和室から庭園の向こうに盛岡の街を望む。

 

 

 

 

 

 

紅葉が奇麗だった。

桜の頃もいいらしい。

今日は2025年11月。

初めての時も一昨年も11月。

何故か晩秋に訪れている。

 

 

 

 

ほかの部屋や風呂場もどうぞと言われ、見て回った。

 

 

 

 

 

 

テーブルに戻り珈琲を待った。

 

 

飲み物には奥様手作りのケーキがついてくる。

このおもてなしが嬉しい。

丁寧に淹れられた珈琲とチーズケーキを味わう。

レトロモダンな空間でゆっくり時間がゆっくりに。

「令和」という騒々しい今を忘れるひと時。

 

 

 

 

 

 

ご主人からポストカードをいただいた。

 

 

庭にさわさわと風が吹き、紅や黄の落ち葉が舞った。

岩手山の頂は薄っすら冬化粧。

もうそこまで冬将軍が忍び寄っている。

 

陽もだいぶ傾いてきて席を立った。

物腰の優しいご夫婦が玄関まで送ってくれる。

愛宕亭は、冬の間は閉まる。

「きっと雪景色もいいでしょうね~」

「そうなんです。私たちだけは見ています。」

微笑みながら、近くの棚からポストカードとり私に差し出す。

御礼を言い受け取った。

確かに狭く急な坂道では歩くことさえ大変だ。

訪れた方が転んだりしては、ということだろう。

 

(いただいた愛宕亭ポストカードを転写)

 

仕事場に戻り、いただいたポストカードを見てみた。

「春待ちわびて」という題で濃紺の空と陽の光を受けた雪。

きっと空気は澄み渡り、

盛岡の街の輪郭がくっきり見えるのだろう。

 

 

 

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