盛岡食いしん爺日記

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時々食べに行きたくなる創業1923年、

100年越えの盛岡駅前の洋食屋「金宝堂」。

古いつきあいの方と金宝堂に行こうと思い駅前で待ち合わせた。

盛岡駅から近い北上川に架かる開運橋の手前にある。

飲食店が建ち並び賑やかな道路から地下に下りる。

 

 

ドアを開ければ喧騒から離れ落ち着いた雰囲気。

カジュアルな席のほかに仕切られたボックス席も並ぶ。

 

 

 

 

Bobby Vinton/Mr. Lonely (1964年)

 

 

席に着くとメニューを広げた。

「金宝堂」と言えばトンテキ。

私はその夜はそうしようと決めてたが、色々な料理を見るうちに簡単に心変わり。

実は、目の前をハンバーグが運ばれて行ったのを見てしまった。

一緒の人は、だいぶ迷い海鮮のパスタに。

 

仕事の話がだいたい済むと、

テーブルに広げていた資料を片付け、

食べる体制を整える。

近頃はとかく肉を食べていると言うと、

笑ってやはり自分は魚がいいと返ってきた。

今年は何度もサンマを食べたそうだ。

魚の話になり、

大昔、八丈島に行った時、

思わぬことから一泊の予定が一週間も島にいることになった。

そして、毎夜のように飛魚を食べたことを話した。

民宿のおばさんから、まださばく前の飛魚を見せてもらった。

広げると想像を越えた立派な背びれで、

これなら数百メートル飛んでも不思議ではない。

昔木で作っていた飛行機の様に、発達した胸鰭と尾鰭は立派な羽だった。

驚いたのは、体を軽くするため胃袋を持たないこと。

おそらくしょっちゅう食べに食べ続けていたのだろう。

そんな話をしていると、海鮮のパスタがテーブルに。

蟹爪まで入り美味しそうだ。

「お先に!」とこちらを見たので頷いた。

 

 

 

 

ポタージュスープも。

これも美味しそうだ。

 

 

間もななくハンバーグセットも登場。

 

 

セットのコンソメスープ。

玉ねぎが沢山沈んでいた。

美味しい。

 

 

 

 

ハンバーグの下にパスタが敷かれている。

零れた肉とデミグラスソースが混じり、

ミートソースの様になって美味しい。

 

 

魚もそうだが私にとって肉にも美味しいご飯が大切。

艶があり粒立つご飯も美味しい!

肉の旨味を更に引き立てるソース。

地元の食材を活かした角のない、ほっとする優しい味に頬が緩む。

これが百年続く味なんだなあ。

 

 

会話も少なく黙々と食べ完食。

食後の幸せな満足感に浸りながら、

盛岡に百年続く店はどれほどあるのだろうと思った。

大正、明治、悲惨な戦争のあった昭和、そして平成、令和。

色々ことが起こりながら続いてきた店には何かがあるのだろう。

そんなことを突き詰めて書いてみるのもよいかもしれない。

とても実りのある秋の晩餐になった。

 

 

 

 

 

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