盛岡食いしん爺日記
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事務所から歩いて数分。
盛岡劇場近くの「松栄館」。
1階には「いなだ珈琲舎」と「松毬(チチリ)-chichiri‐」という花屋。
松毬とは松ぼっくりのことで、ちちりんとも読むらしい。
2階には「書肆(しょし)みず盛り」
設計事務所「CATALYZE DESIGN(カタライズデザイン)」さんが営む本屋。
以前の建物をリノベーションした松栄館。
とても魅力的な店が入り、楽しい場所だ。
Sarah Vaughan - Speak Low (Live @ The London House) Mercury Records 1958
いなだ珈琲舎は、今や盛岡の珈琲の名店と言ってもいい。
直ぐ近くから、松栄館に移転。
出入口がバリアフリーで、トイレは広い。
障がいのある方も安心して美味しい珈琲を味わえる貴重な場所だ。
中は落ち着いた雰囲気で、お客さんはそれぞれに寛ぎ楽しむ。
いつも綺麗な花がカウンターを飾る。
久し振りだ。
いつものマンデリンを頼んだ。
マスターが珈琲を淹れ始める。
見ていると、いい香りが漂ってくる。
マンデリンの香りの中、チーズケーキも登場。
雑味なく美味しい珈琲。
珈琲の苦み、酸味と甘味のバランスがとれ、深みがある。
するすると喉をとおり気がつくと、なくなりかけている。
艶々のチーズケーキ。
いなだ珈琲舎特製「しあわせチーズケーキ」。
デンマーク産のクリームチーズを使っている。
これが、果てしなくなめらかで美味しい!
珈琲とピッタリ。
一度手にした小さなフォークを置くことなく、完食。
確かに幸せ気分だ。
珈琲の味を極め、さらに高みを目指すマスター。
彼が盛岡劇場前の初めの場所で開店した時、
たまたま盛劇でお世話になっていた。
あの頃、向かい側から改修工事を見ていた。
何ができるのかと毎日観察(笑)。
目の前にカフェができればいいなぁーと思っていた。
勿論、開店すると、すぐに行った。
数えたことはないが、
このブログで、一番多く記事にしているカフェだろう。
私は、あまり「常連さん」的な店はない。
ただ、いなだ珈琲舎では常連だと、自ら自負している。
疲れた時、何か新企画を考えている時など、
気がつけば足が向いている。
マスターと何気ない話をしての帰り道は、たいてい軽快な足取。
そういうことで、貴重で大切な珈琲店なのです。