盛岡食いしん爺日記

<音楽が流れます。音量に注意してください。>

 

「ヘラルボニー」

障がいのある方の才能を見出しアートやデザインを通じ世の中に広げる。

福祉とビジネスを繋げ、「異彩を、放て。」の旗印を掲げている。
既に色々な活動をして話題になっている。

今年の春、

盛岡のデパート「カワトク」の1階にISAI PARKを開きカフェも。

先日、始めて訪れた。

 

 

ISAI PARKは、ギャラリーでもありイベント広場でもある様だ。

 

 

 

Alone Together · Chet Baker

 

 

カフェに。

 

 

 

 

座って外を見たり、アート作品をみたり。

ゆったりとして街の中心にいることを忘れてしまう。

ランチもある様だ。

先ほど早めのランチに美味しい中華そばを食べてきた。

そして午後から、

盛岡での学生たちのインクルーシブツーリズム体験発表を聞きに。

場所はすぐ隣のビル。

多様性について考えさせられている。

午後のためにISAI PARKに寄ったのではない。

物理的に一番近かった。

作品を見ていると、

付き添われて一心に珈琲を運ぶ障がいのある方。

 

 

丁寧に置かれたカップとソーサー。

自然に言葉になる「ありがとうございます。」。

 

最近、多様性や誰にでも優しい社会などという言葉をよく耳にする。

 

昔々、あれは小学生の3年生ぐらい。

何軒か隣に小児麻痺で半身が不自由で耳の聞こえない友達がいた。

3、4才は上の男の子でよく遊んだ。

自由が利く方の足や腕は太く逞しく見えた。

会話は半分ほどしか聴き取れないが、何となく分かった。

ある日、遊んでいて意思の疎通が上手く行かず喧嘩別れになった。

でも数日後には仲直り。

嬉しくて近くの川に行こうと言った。

子供の足でも家から15分ぐらいだ。

夢中で遊んでいるうちに暗くなり始め、

帰る頃にはすっかり暗くなった。

急ぎ足で家を目指した。

途中で、十人以上の大人たちが私達の名前を呼んでいた。

子供ながら必ず叱られると思った。

頼りない街灯の下で立ったていると、

二人の親たちが駆け寄ってきた。

私達はそれぞれの親や近所の大人たちに囲まれて家に帰った。

 

その後、彼と遊ぶ時は事前に母に言うことになり、

殆ど会うこともなかった。

事件の晩、親に叱られなかったが、

どちらが誘ったのか、とだけは聞かれた。

あの日、冬も近く5時近くには暗くなったが、

クラスの子たちと川に遊びに行き、

暗い中を帰って来ても何も言われなかった時間だろう。

彼の親は、年下のやんちゃな子どもと一緒で相当心配したことだろう。

 

2年ほどして彼の一家は関東に引越し、

その後、私も中学2年の時、岩手の県北に転校した。

高校生になり、

暮らした家が人手に渡ることが決まったので里帰りした時に寄ってみた。

隣の家のおばさんに会った。

1年ほど前、彼が私を訪ねて来たという。

遠くに引越したと話すと、しばらく大声で泣いていたそうだ。

その後も会うことのないまま歳を重ねてきた。

珈琲を飲みながら、そんなことを思い出していた。

 

ISAI PARKのカフェのヘラルボニーブレンドは、

人気の盛岡のNagasawa COFFEEさんが手がけた。

カップとソーサーもヘラルボニーらしい。

素敵だ。

 

 

ヘラルボニーブレンドは、

南米、中米、アフリカなど広いエリアの豆を合わせたブレンド。
世界の個性ある豆を融合させ、

ヘラルボニーのコンセプトを表現したという。
とても味わい深く、それでいて飲みやすく美味しい珈琲だ。

さて、リフレッシュした頭で発表を聞きに行こう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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