盛岡食いしん爺日記
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大学生の盛岡インクルーシブツーリズム体験提言プログラム。
ちょとしたことからランチしつつ「食」の話をすることに。
矢継ぎ早に質問がくる。
例えば「どうして盛岡に喫茶店が多いのか」
個人的な答えを言った。
まず、盛岡は東日本で横浜に次いで珈琲の消費量が多い。
しかし、名古屋、京都や神戸などにはとうていかなわない。
盛岡の人は話し合いの場を家ではなく喫茶店に求めているのだと思う。
私見だが風土としてあまりホームパーティーなどの話を聞かない。
老舗の喫茶店は席がゆったりとして長居して話に花が咲く。
ランチの場所は盛岡城址の近く中国料理「城華」。
混んでいる時間にもかかわらず7席用意してくれた。
色々な事が話題に。
ブログの記事についても。
店構えは階段のあることを分かる様に撮っていること。
価格も時間帯も書かず、
店の情報を調べる手立てだけを載せている。
写真はなるべく加工せず実際の料理をなるべくそのままに撮る。
店の方から了解をいただくようにしている。
東北新幹線に置いてあるトランベールに
柚木裕子さんのエッセイが載っている。
その中で旅したい人から「どこか、おすすめのいい所はありますか?」
と聞かれると困るそうだ。
よく分かる。
「美味しい店を教えてください」と聞かれると、
閉口する。
その人の嗜好、許される時間、価格など逆に聞くことになる。
柚木さんはこちらがカウンセリングしている様になると書いてあった。
私の場合、例えば珈琲と聞かれると、
相手の嗜好に合わせなるべく多くの店を薦める。
参考として提示し、
その上でブログを見るなり調べるなりして欲しいのだ。
Hallelujah, I Love Her So Ray Charles
ランチを城華にしたのは、
盛岡と言えば盛岡冷麺、
じゃじゃ麺や郷土料理のひっつみなどを
食べ尽くして来ただろう。
ここらで中華料理にして美味しくリーズナブルな城華で
好きな物を選んで食べてもらうことにした。
城華のランチのセットに舌鼓。
食いしん爺のブログやインスタを見て、
美味しいものを食べながら弾む話。
盛岡出身の学生は、街の北西に実家があり、
暮らす街の辺りでほぼ完結し、
観光客の多い中津川の東の地域には殆ど来なかったそうだ。
エビチリの学生は、既に起業的な事をあちこちで始めていた。
私と女子学生は五目餡かけ焼きそば。
彼女はパン好きで作るそうだ。
シナモンロールが得意で試験的にパン屋を開いたこともあるらしい。
冷やし担々麺。
夏らしいメニューを選んだ1年生。
花巻のマルカン大食堂の十段ソフトの写真に興味津々。
実際にはどのくらいの高さですかと聞くので、
手で高さを見せた。
驚いていたが、
これだけを食べに花巻へ行くのは・・・
何か用事がないかな、と言っていた。
今回のツアーのアテンドはトラベル・リンクの北田さん。
彼らの理解力の早さ、豊富な知識と行動力に驚いていた。
体験発表では、
手に取り広げるタイプの観光ガイドのマップはとても使いにくい。
雨の日や車椅子の方は大変だと話していた。
ほかにも多岐にわたり様々な提言。
これらの意見は盛岡のまちづくりに大きな意味があると思った。
終わり頃になって司会役の北田さんが出席者に質問した。
「みなさん、観光の際に紙媒体とSNSのどちらを優先しますか?」
学生5人は全員が紙媒体の方にさっと手を挙げた。
何度も検索するより、パット見て分かる方が断然使いやすいと言う。
こちらの方が楽しい時間を過ごさせてもらい、
考えさせらることが多かったランチになった。
東京大学の皆さんありがとう。
また盛岡を訪れて欲しい。