盛岡食いしん爺日記
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盛岡の街から国道46号線を雫石の温泉へ向かう。
途中、前潟イオンの辺りを通る。
すると、ついつい寄りたくなるパン屋さん「レジュイール」。
店の前に車を停める。
素敵なオーナー夫婦の顔が浮かぶ。
午後3時半。
殆ど売れ切れているだろう。
それでも覗いてみたい。
私にとってそんなパン屋さん。
Que reste-t-il de nos amours? · Avalon Jazz Band
ドアを開けるとパンの焼けるいい匂い。
残っているパンを探す。
オーナーは奥でいつもの様に心地よいリズムでパン作り。
奥さんも手際よい。
レジにはスタッフの方。
見事なチームワーク。
焼きたての物もあった!
どれにしようか?
棚に残る物を全部食べたみたくなる。
いい匂いに包まれていると、それだけでなんだか嬉しい。
パンを切ってもらい、包みを抱えて店を出た。
さあ、雫石町の鶯宿温泉の川長さんに向かった。
最近になり2軒の宿が閉めるとのこと。
残念で淋しい。
いよいよ温泉!
日帰り入浴の受付の終わり頃で、
丁度、お客さんがいない。
風呂の撮影の許可をいただいた。
緑に囲まれた露天風呂。
両手を宙に伸ばす。
北投石の湯。
免疫力が高まりそうだ。
最後に内風呂に入る。
この風呂は常にお湯がいっぱいに張られ、
入ると私の容積分のお湯が、ざわわ~っと溢れ出す。
この流れる音も心地よい。
心身ともに癒される。
そして肌もすべすべに。
帰りに受付で川長の方と話したが、
やはり2軒が閉まることは淋しいという。
そんな話を少しして盛岡に帰った。
翌朝、早く目覚めた。
パンを焼こう。
焼く前に写真を撮った。
太陽の光がパンを照らす。
大地の恵みが詰まっているパンに見えた。
オーナーは生まれ育った神戸と移り住んだ岩手で
二つの大震災を経験したそうだ。
店の名の「レジュイール」は、
フランス語で「喜ばせる。楽しませる。」の意味。
お客さんを喜ばせ、食べ手を大いに楽しませてくれる。
毎日、ほぼ50種ものパンを焼く。
開店からもう15年らしい。
実のところ私は、さほどパン好きではない。
たぶん子供の頃からご飯党だ。
でも、たくさん食べてもまた買いに行きたくなるレジュイールのパン。
味は勿論、ほのかな甘味を感じたり、
食感を楽しんだり、
主食としてしっかり食べたり。
「あんこのブリオッシュ」は最後にゆっくり味わった。
今日の朝食は、パンをいっぱい食べた。
でも、午前中に行って悩んでパンを選びたい。
そんな想いが湧く。
予定のほかに、今日はあれもしよう、これもやろうか。
なんて、やる気に満ち満ちた朝になった。
盛岡市前潟
Rejouir(レジュイール)