盛岡食いしん爺日記
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盛岡から花巻市大迫へ。
2月22日から始まった「おおはさま宿場の雛まつり」を見に行った。
かつて宿場町、金や煙草の集散地として栄えた大迫。
繁盛した商家が競う様に揃えたひな壇。
当時、子供たちは「おひなさん、おみせってくなんせ」と、
商家を巡ってはお菓子をもらったという。
約30年前、当時の風習を復活。
今年も商店など30か所で飾られていた。
The Theme from "A Summer Place" Percy Faith
古いものでは享保雛も。
江戸時代の享保年間から始まり、
派手な衣装や小道具などが揃いとても豪華なひな壇。
女雛は豪華な天冠を被っている。
色々なひな祭りがあるが、
大迫のひな祭りは商店街を回りながら町の人から話も聞ける。
温かい交流があり素晴らしいイベントだ。
宿場町の雛まつりは3月3日まで開催。
一つひとつの人形の表情を見ていると、
それぞれ味があり飽きない。
屏風や人形が古くなっていても活き活きと見える。
描かれた絵の子供や雛人形に命が宿っている様だ。
昨年に続いて今年もみることができた。
ここ数日、暖かい日が続いている。
もうすぐ3月、春も近い。
あれ、まだスキーをしていない。
暮れてきた帰り道は、
紫波町を通り、夕飯は日詰商店街の北の「松竹」へ。
一緒に行った人が、ソースカツ丼を食べたいと言う。
店に入ると、いつも懐かしさを感じてしまう。
昭和の雰囲気が漂う。
一緒の人は、ソースカツ丼にカツを1枚追加した。
追加は130円でリーズナブルでボリューム満点だ。
魅惑の狐色!
カツを1枚いただいた。
そういうことか、ありがたい。
サクサクのカツと敷かれたキャベツにソース。
このソースだけでご飯がすすむのだ。
何度も食べているからよく分かる。
私はタンメン。
松竹のタンメンが大好きだ。
ごま油の香り、スープに溶け込んだ野菜の旨味。
細麺に絡むスープ。
美味しい!
3代目の若き大将もお母さんも元気だった。
色々な物が値上がりして大変な様だ。
確かに飲食店は、米、野菜など値段が上がり続けている。
ガソリンも値上がりし、日本中が深刻な事態になっている
私は、たまに食べに来ることしかできないが、
頑張ってと言って松竹を後にした。
盛岡に着き、一緒の人を送り、
家に戻って写真の整理をしていた。
9時半頃にいただき物のお菓子を思い出してしまった。
テーブルに置いた。
蓋を開けた。
綺麗な包装にミルフィーユが並ぶ。
「果実を楽しむミルフィーユ」の文字。
もう我慢の限界。
美味しい!
一つ、また一つ4種類を食べてしまった。
子どもの頃、よく両親に言われた。
「オマエは我慢を知らないなぁ~」
母よりずっと長生きし、
父の亡くなった歳にも近づいている。
まあ、いいだろう、などと勝手な屁理屈。
サラリーマン時代はある意味、我慢の日々だった。
もう、いいだろう。
父と母も呆れて笑っている気がした夜。
紫波町日詰商店街の北にある 御食事処 松竹