盛岡食いしん爺日記
<音楽が流れます、音量に注意してください。>
数年前だったら、
今頃の街は、クリスマスの雰囲気。
さらに10年、20年と遡るほど12月になればクリスマスムードだった。
学生時代、25日になると、
新宿の駅の中では売り子が大声を上げ、
値引きした山積みのクリスマスケーキを売りさばいていた。
街には色々なクリスマスソングが流れていた。
ワクワクしたなぁ~
今年は、ただ普段の日常が流れている。
と、思うのは私だけ。
2022年11月末、焼肉店が移転し新装なった「焼肉レストラン米内」。
斬新な店構えになった。
あらら、小雪が舞い出した。
正面の店は総菜。
左の小道を進む。
初めて来た時は、覗き込むようにして奥へ歩いた。
Eric Clapton - White Christmas (Official Music Video)
開店した頃に来て以来だ。
まず、カルビを注文。
そして、野菜をたっぷり。
レバーも追加。
立ち込めるいい匂い。
相変わらず肉の旨味が濃く美味しい。
両方とも隣のテーブルは若い女性たち。
レストラン風になり、客層も変わったのだろうか。
仕上げに冷麺。
肉の米内は創業明治31年
昭和の29年頃に誕生したといわれる盛岡独自の冷麺。
各店で創意工夫を凝らす。
肉の米内さんでも独自の味を進化させてきた。
透きとおったスープとコシのある麺。
食べながら、昔の米内を思い出した。
今、この店は精肉店として残っている。
前の店は、小上がりとテーブル。
ランチにも訪れ、満足して午後の仕事に向かった。
あの頃、強火でどんどん焼いた。
小上がりは両方の横に仕切りがあった。
家族連れやお年寄りに若い人たちと、
色々な人が賑やかに食べていた。
煙は、鉄板の脇に吸い込まれるのだが、
店の中にいい匂いが溢れ出していた。
ランチのカルビー定食には玉子もついてきた。
まだあるのだろうか。
盛岡界隈に沢山の盛岡冷麺を出す店があり、それぞれに個性がある。
そして、みんな各自のお気に入りがある。
あの頃、細い麺だった気がする。
玉子の黄身を覆い隠すほどの胡麻がのっていた。
現代的なレストラン風もいいが、あの頃が懐かしい。
新しくなり2年。
これからどう進化していくのかを見守りたい。
美味しい肉を満喫して外に出ると、
車のフロントガラスに薄っすらと白い。
エンジンをかけ、少し暖機運転。
この近くにあった造り酒屋の大きな建物が壊され、
マンションが建ち始めている。
街は生きている、呼吸している。
そして、街は暮らす人々が創っていく。
盛岡らしいと言われる景観は、どう変わっていくのだろう。