盛岡食いしん爺日記
<音楽が流れます、音量に注意してください。>
花巻駅の西口から、
大リーガー菊池雄星、大谷翔平やプロなどで活躍している選手を次々と誕生させている花巻東高校を右手に見ながら西へ。
少し前までは花巻と言えば宮沢賢治だった。
今は花巻ゆかりの若い人たちが世界を舞台に活躍している。
パリオリンピックにも花巻出身の選手が出ている。
東北自動車道を陸橋で越え、少し走ると、
こんもりとした林に包まれて「無ら里(ぶらり)」がある。
緑に覆われたcafeレストランB&B「無ら里(ぶらり)」花巻。
Canon in D (Pachelbel's Canon) - Cello & Piano
今日も素敵な美味しいランチになる予感。
窓から差し込む緑の光。
夏は濃い緑に囲まれ、
春は新緑を背景に色々な花が咲く。
秋の紅葉は、庭のパラソルの下のテーブルがいい。
そして、冬は薪ストーブの温もりとモノクロームの雪景色。
四季を通じて日常を脱ぎ捨て、癒される場所。
ここに泊まったら、
早起きが苦手でも朝の散歩がしたくなるだろう。
遅めに来てよかった。
テラス席が空いていた。
隣のテーブルでは食後のデザートと珈琲を飲みながら和やかな話しぶり。
素敵な空間で一緒に美味しいものを食べたら、恋も一歩進みそうだ。
花巻には、誰かを連れてきたくなる店が幾つもある。
ここも、その一つ。
調度品も素敵だ。
透きとおったガラスの皿に並ぶ前菜。
花模様のテーブルクロスにじかに置かれている様だ。
スープも美味しい。
一緒の人は、塩こうじ蒸し鶏。
テーブルクロスに皿がのると、小さく手を叩いた。
ひと口ごと美味しいの微笑み。
私は、白金豚のやわらか煮でトマトソースを選んだ。
煮込まれた花巻のブランド白金豚は、
丁度いい具合のやわらかさ。
勿論、肉の旨味、甘味はバッチリ。
スプーンはスープ用かもしれない。
かまわず白金豚とトマトソースをすくい口へ運ぶ。
ソースがたっぷりで味わいたかった。
デザートはケーキを選んだ。
珈琲とデザートを食べながら、
窓の外を眺める。
ゆっくり美味しいランチを楽しんだ。
店の方に話した。
「ご馳走様でした、庭を見ていいですか。」
「はい、どうぞ、ゆっくりご覧ください」
洋食好きだった賢治さんが、
ここを訪れたら、どう言葉にしただろう。