盛岡食いしん爺日記
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盛岡も暑い日が続き、昼夜を問わず突然の豪雨。
全国のあちこちで起きているが、
ちょっと怖くなる降り方だ。
日中に降ると、街はにわかに蒸し暑くなる。
そんな日、逃げる様に標高600メートルほどの網張温泉「ありね山荘」へ行った。
今改修工事中でも露天風呂以外は入れる。
Blue Moon (1999 Remastered) · Frank Sinatra
風呂は広く、大きな窓。
ゆったり四肢を伸ばす。
ひと息ごとに幸せを感じる。
日によってお湯の色が違う。
その日は少し濁って赤茶色。
風呂からあがって駐車場の辺りを少し散歩。
滲む汗がひいてくる。
もうコスモスが咲いていた。
赤トンボを見つけた。
山は秋の気配だが、
眼下に広がる雫石の風景は、煙っている。
高原に泊まった翌朝の朝食前の散歩を思い出した。
夏なのに肌をさすりながら歩いたものだ。
あの空気の心地良さ。
きっとこの辺りの朝も心地良いだろう。
一度、網張の国民宿舎の方に上り、
岩手山麓を小岩井の方に走った。
そして、そのまま東の滝沢市方面へ。
国道4号線まで行き、北上する。
岩手町へ向かった。
急ぐ仕事もないので、出かけたら気の向くまま。
肉が食べたくなり、「肉のふがね」さんを目指した。
街中の本店ではなく国道沿いの店へ。
美味しそうなコロッケ。
「2個下さい」
あれもこれも買いたくなるが、
今日は財布も軽いので我慢しなくては。
メンチカツの誘惑に負けた。
「2個下さい」
「これも美味しいんだよなぁ~」
と心の中で呟く。
焼き肉弁当を買おう。
どっちがいいかな?
違いを聞いてみた。
店の人が丁寧に説明してくれた。
焼肉用と書いてある方は、
しっかり焼肉のタレの味がついているそうだ。
岩手短角和牛とだけ書いてある方は昆布とか色々な出汁で
味付けしているそうだ。
「岩手短角和牛の弁当を一つください。」
岩手短角和牛のやわらか煮も並んでいた。
一度食べたが、缶詰になっていて、
やわらかく煮込まれた短角牛。
とてもご飯がすすむのだ。
温めてもらった弁当を積んで隣のコンビニへ。
お茶を買い、さあ食べよう!
蓋を開けると車の中に広がるいい匂い。
噛むほどに肉の旨味が溢れてくる。
とても美味しい。
夢中で食べた。
コロッケとメンチも1個ずつ。
どちらも言うことなし。
特にコロッケは、
サクサクの中のしっとりとしたジャガイモの風味がよく、
肉とのバランスもいい。
そうそうこれが肉屋さんのコロッケだ。
もう一つ食べようかと思ったが我慢した。
残りは明日の楽しみにしよう。
たっぷり美味しい短角牛を食べ、大いに満足。
お茶を飲みながら、盛岡へ向かった。
翌日にはコロッケもメンチカツも無くなっていた。
昨夜、家に着き、夜遅くまでテレビでオリンピックを見ていた。
一度は冷蔵庫にしまったのだが、狐色の誘惑には勝てなかった。