盛岡食いしん爺日記
<音楽が流れます、音量に注意してください。>
秋田県湯沢市三関の小嶋農園でサクランボ。
収穫、選別、梱包に発送と忙しい中、農園の方々と話もできた。
送ることもでき、持ち帰りも車に積んだ。
盛岡からの距離もなんのその。
毎年の恒例行事がすんで空腹に気がつく。
ランチはおにぎり一つずつ。
助手席に言った。
「稲庭の方を回って帰りましょう」
「近いの?」
すぐにでも何か食べたい様子。
西鳥海山の山並みの東側が稲庭だ。
一度南下して山塊をぐるりと回り込む。
山の上の方に稲庭の城が見えてきた。
小さなケーブルカーの様な乗り物で登れる。
David Foster - The Colour of My Love
<音楽が流れます、音量に注意>
目指すは佐藤養助総本店。
到着したのが4時半。
5時までなので急いで車を降りた。
佐藤養助商店は、万延元年(1860年)、江戸末期の創業。
手作業で作られる一子相伝の160年、
水と塩水と粉を手のひらで団子状になるまで練る。
そして寝かせて熟成。
また、練り続け生地をつくり上げるそうだ。
すると、空気の穴が多いうどんが出来上がる。
その日の天候にも気を配る手仕事。
手間を惜しまず伝統の味を守り続けている。
そのうどんがこれだ!
一緒の人が目を見張る。
「二味天せいろ」
艶々にやられる。
そして、丁度いいコシ、抜群の喉越し。
たまらなく美味しいのだ。
汁も醬油と胡麻みその2種。
スッキリとした汁と胡麻の風味豊かな汁も美味しい。
私は、漢方牛の牛すき丼と温麺のセット。
漢方牛は、やわらかく甘い肉質。
肉の旨味が強いのにさっぱりとしている。
いくらでも食べられそう。
牛を牛らしく大切に育み、たくさんの種類のハーブなどを食べて育つ。
美味しいわけだ。
玉子の黄身がついてきた。
これはたまらない。
うどんは温かい方を選んだ。
綺麗なうどんは冷でも温かくてもいい。
ずいぶん早い夕食になった。
5時になり濃紺の暖簾は店の中に。
向かいに正心庵がある。
天ぷらと稲庭うどんが楽しめる。
今は休館している神楽坂の山の上ホテルで修業した店主の天ぷら。
揚げたての旬の食材と稲庭うどんは抜群の相性。
夜は予約がいる。
電話して、また食べに来たい。
駐車場で空を見上げていると、
おや?
燕の様だ。
辺りをきょろきょろ見回している。
別の鳥も。
互いに警戒している風でもない。
暖まった空気を切って右に左に飛ぶ燕。
また戻り電線にとまる。
もう子育ては終わったのだろうか?
人の傍に巣を作るが近くに田んぼや沼などの泥がないと、
だめらしいと聞いたことがある。
鳥たちも夕飯の時間なのだろうか、少しせわしなかった。
さて、ゆっくり帰ろう盛岡へ。
※参考までに