盛岡食いしん爺日記
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最近見た映画。
テレビの録画だが映画館の大スクリーンで見てみたいと思った。
「今夜、ロマンス劇場で」。
ストーリーは、
映画監督を目指す健司が、
モノクロの映画の世界の女王様に心を奪われ何度も見ていた。
ある夜、ヒロインが現実の世界に飛び出してくる。
映画監督を目指す青年、健司と恋に落ちる。
女王の身体は白黒のまま。
化粧で色をつけ、健司は彼女を綺麗な色の世界を案内する。
二人は惹かれあっていく。
しかし、彼女は人と触れ合うと消えてしまう。
ある日、一度だけ抱いてくれと言う。
健司は近づいていく。
後は、秘密。(笑)
まさか自分がファンタジー溢れる映画に惹かれるとは思わなかった。
ビデオで数回も見た。
その日も見た。
さて、夕飯の時間。
「鮨が食べたい」と思い、
津志田の回転鮨「清次郎」へ。
There'll Be Another Spring (Live In Miami, FL/1959) · Peggy Lee · George Shearing
タッチパネルには少し慣れてきた。
「マグロ1枚」
「お待たせしました!」のやり取りが懐かしい。
仕方なく手順に従う。
スタッフから汁物の案内がある。
アラ汁があると聞き、すぐ頼んだ。
適度に煮込まれ、大根もしっかり汁が染みている。
アラから出る出汁。
たくさんの身を食べているとおかわりしたくなる。
これ2杯と、干瓢巻きと何かを食べれば、
それだけで満足しそうだ。
続いて本日のおすすめから。
静岡、駿河湾の生桜海老軍艦。
食感、桜海老の旨味!
今、春と秋に駿河湾で漁がある。
いよいよ始まった春の漁。
口の中で一つになる。
美味しい!
山口産のスルメイカ。
やわらかく甘い~
キスの天ぷら。
ころもは薄めでサクサク、尻尾まで美味しい。
宮崎産の石鯛。
プリプリの歯ごたえ。
ちょっと贅沢して北海道産の天然活帆立。
ヒモも握ってある。
歯にあたるとす~っと割れる。
甘味が続く。
穴子の茶碗蒸し。
穴子の茶碗蒸は始めてだ。
くさみもなく美味しい。
姫竹の握り。
見つけた時、最後の方に食べようと思っていた。
煮具合がいい。
少しのマヨネーズ、鰹節もいい仕事をしている。
固すぎず、噛むほどに春を感じた。
〆は干瓢巻。
栃木産の干瓢を清次郎で味付ける。
海苔と飯とに包まれ、主役は甘すぎずに美味しい。
私は、自家製の蒸し海老と干瓢巻が清次郎の名物だと思っている。
清次郎は、魚屋の回転鮨。
確か、市場の仲卸。
全国からの新鮮な魚。
この店には、もう長い間通っている。
ここらで満腹。
でもマグロを食べていない・・・
迷うなら食べよう!
その夜、本まぐろの切り落としがあった。
食感、甘味と申し分なし。
清次郎の鮨は、色味が鮮やかだ。
これがモノクロの世界だったら・・・
なんて思うのは、「今夜、ロマンス劇場で」の影響だろうか。
あの映画は、色彩が豊かで綺麗な画像。
ヒロイン綾瀬はるかは、まるでオードリーのよう。
フェイスラインが美しく衣装がよく似合う。
登場人物に悪人が出てこない。
そして、結末はハッピーエンド。
回転鮨 清次郎
盛岡市津志田本店