盛岡食いしん爺日記
<音楽が流れます、音量に注意してください。>
5月10日、午後の散歩。
岩手県庁と盛岡城址を背にした桜山神社に挟まれた一角。
盛岡の人は「桜山」と呼ぶ。
鳥居すれすれに立ち並ぶ飲食店。
路地も数本ある。
色濃く漂う昭和。
新しい店も多いが、この雰囲気に溶け込んでいる。
一帯に約100店が鮨詰め。
元祖じゃじゃ麺の店、老舗の町中華、紅茶の店など、
ゴールデンウィークは賑わっていた。
盛岡らしい場所の一つ。
Spring Will Be A Little Late This Year · Anita O'Day · Cal Tjader
今は池の様に見える堀の跡の方へ行った。
満開だった「なんじゃもんじゃの樹」。
やはり今年は早い。
大きな樹に季節外れの雪が積もっている様だ。
近くで見ると小さな花がびっしり。
櫻山の様に密集している。
もっと近づくと可憐な白い花。
大迫力で、背景のビルや空をも圧倒する。
視線を落とすと、足元に色々な花が咲いていた。
散歩に来てよかった~
そろそろ3時半。
ひと休みしよう。
初めて入る「グル エ トルテ」。
今年の2月にオープン。
桜山神社向かいに待望の甘味処。
このロケーションにぴったり。
名前の由来は、スペイン語で鶴のグルージャと亀のトルトゥガ。
桜山には鶴ケ池と亀ケ池がある。
名前もこの場所に因んでいる。
ショーケースには、創作的な和菓子や盛岡ならではのしょうゆ団子も並ぶ。
夏にはかき氷も出す予定らしい。
和と洋の垣根を取り払った甘味処。
こういう形で盛岡の団子が続くといい。
きっと若い人たちの人気も呼ぶだろう。
いちご大福は、売り切れだった。
するとお客さんが、今日最後のいちご大福を食べていた。
「写真撮ってもいいですよ」と言われた。
ファインダー越しにじっと見た。
ほうじ茶があるのも嬉しい。
散歩の一休みに桜山神社を眺めながらのひと息。
シンプルな盛岡の味「しょうゆ団子」。
もともとの物より、もちもち感がある。
美味しい。
ほうじ茶も美味しい。
のんびりしていると、
「お湯、たしますか?」
そんな心遣いも嬉しいもの。
「白桃のゼリー」
喉越しもよく爽やかな味。
ぺろりと平らげた。
桜山神社の向かい。
鉄瓶や皿などの食器も素敵だ。
昔は団子やたい焼き、お焼き(大判焼き)の店などもあったと思う。
この桜山界隈は子どもから若い人、
そしてお年寄りまで楽しめる街であって欲しい。
散歩の終わりに、もう一度見た「なんじゃもんじゃの樹」。
陽が傾いてきて少し色がついてきた。
夕陽に照らされた光景もいいだろう。
盛岡は、まちを歩くのが楽しい街だ。
さて、夕方からの会議に向かおう。