盛岡食いしん爺日記

<音楽が流れます、音量に注意>

 

 

春の「風光舎」。

新緑と山吹が建物を覆い隠してしまう。

ちょうど山吹が満開だった。

 

 

 

 

水仙やタンポポ、レンギョウ、春の黄色の最後を飾る山吹。

子どもの頃に暮らした家は、街を見下ろす丘の中腹にあった。

春になると丘の全体が桜色。

広場ではござや新聞紙を敷き、賑やかだった。

手ぬぐいを首に巻いた大人たちは、はしゃいでいた。

家の後ろが小さな谷の様になっており、

桜の後、しばらく間があって山吹が見事に咲いた。

中学2年の春まで見た。

 

 

私にとって山吹は、春の色。

 

 

 

 

 


 

 

シェルブールの雨傘 · 古澤巌

 

風光舎の前では待つ人達が数人。

しばらく庭を歩いた。

新緑が美しかった。

 

 

 

 

庭の足元には花が咲き乱れ、

慎重に歩いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しばらくしてオーナー夫妻に、

辺りをドライブしてきますと告げた。

近くの温泉や小岩井農場も賑やかだった。

 

再び戻ったのは4時25分。

ラストオーダーの5分前。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

窓は、一枚の絵。

 

 

 

 

一緒の人はシフォンケーキと昭和の珈琲。

 

 

コクと苦みを味わい、

滑らかなシフォンケーキに唸る。(笑)

 

 

私は、いつものケニア。

少し豆を挽いてもらうことにした。

とてもいい香り。

苦味の後に喉に残るほのかな甘味。

たっぷりなのだが、気がつくと無くなっている。

 

 

 

深い緑の抹茶のタルト。

 

 

濃厚な抹茶をクリーミーに仕立て上げている。

珈琲とよく合う。

もう1個、続けて食べたいほど美味しい。

 

 

5時、閉店の時間。

オーナー夫妻は、ゴールデンウイークは大忙し。

「山吹が満開ですね」と言うと、

「そうとう早いですね」

花咲く順番が乱れ、陽気に慌てて一斉に咲く。

 

 

 

 

アプローチを下りながら、

一緒の人が言った。

「いつか、外で珈琲を飲んでみたいですね~」

確かに本を一冊、持ってきたら読み切ってしまいそうだ。

読書もいいが、景色もご馳走だ。

などと話しながら車に乗り込んだ。

 

 

2009年に開店した風と光の「風光舎」。

今年で15年。

もっと古く、20年、30年前から通っている様な気がしてならない。

初めて来た時、

「ここは、私の探していた理想のカフェだ」と思った。

 

 

 

 

傾く陽射し。

刻々と風と光が変わる「風光舎」。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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