盛岡食いしん爺日記
<音楽が流れます、音量に注意してください。>
西和賀の春。
盛岡から秋田の横手に繋がる道は綺麗だ。
家々の1階が雪に埋もれていたことなど想像できない。
錦秋湖について周りを少しドライブ。
芽吹いたばかりの樹々は、色づき春紅葉。
水没林を見た。
車から降りた。
神秘的な光景。
静寂の中、絵画を見ている様だ。
Enya - May It Be
<音楽が流れます、音量に注意>
西和賀に来ると必ず寄る「ネビラキカフェ」。
春になり山の雪が溶けだす頃、
樹々の周りは、いち早くまるく土が見える。
それをネビラキという。
オーナー夫婦の笑顔は春の光の様だった。
来るたびにカフェは進化している。
住む家を別に持ち、暮らしていた部屋をカフェにした。
ずいぶん広く素敵になっていた。
ここには西和賀の色々なものを味わい見ることができる。
会計の時に使うトレイなどは「山のうえアイアン」の作品。
湖畔のカフェを訪れる人は後を絶たない。
眼下に広がる湖。
人口の湖だが、太古の昔々から水をたたえていたとしか思えない。
豪雪地帯の西和賀の人々の暮らしは自然を受け入れること。
高齢化率が5割を超える町。
大変な問題を抱えているのだろうが、
訪れるたび、あまりそんなことは感じない。
湖畔にカフェを作ったまだまだ若い夫婦。
木工品や本わらび粉を使ってわらび餅を作る人。
牧場で牛を育む人。
むしろ、そんな人々の暮らしは活き活きと見える。
ここは、西和賀の光と風と温もりを感じる極上の場所。
湖を眺めながら美味しい珈琲。
ベーグルと甘夏のケーキも。
B&B、ゲストハウス「カタスミ」のベーグル。
噛むほどに甘味が滲む。
ここでは、左草ブラウンスイスのソーセージや
西わらび餅で知られるお菓子処たかはしのフィナンシェも味わえる。
ネビラキの爽やかなケーキのほかチーズケーキも美味しい。
waranoueの木の温もり。
オーナーの奥さんに教えてもらい工房を訪ねたことも。
今でもサラダをのせている。
日を追うごとに木の器は、私の暮らしに馴染んできている。
すぐそばの枝に鳥の姿。
ベランダの屋根の骨格はノッカさんの手による。
何度か訪れている。
カップホルダーは、手元に置いてある。
ノッカの奥さんは、自然由来で身体を癒すカウンセリングの店を開いている。
珈琲を飲んでいると、
ネビラキの主人がお客さんを乗せカヌーで出発。
私も乗ってみたいが、カナヅチで水が怖いのです。
手を振って見送ったが気持ちよさそうだ。
音もなく進んで行った。
傾いてく陽射し。
微かな風。
満たされた午後のひと時。
難しい社会問題を抱える町で、今日も一条の光を見た。
子育ても忙しい奥さんの微笑みに見送られた。
nebiraki cafe
029-5512 岩手県和賀郡西和賀町川尻40-57-8