盛岡食いしん爺日記
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古い手紙が出てきた。
実家に残してあった段ボールの山。
十数年前、そのうちの数箱を車に積んできた。
そのまま、押し入れの奥で眠っていた。
たまたま、昨年の末、仕事絡みで長い時を経て
再び繋がった高校時代の同級生。
何度か電話や手紙でやりとりし、仕事も無事に済んだ。
雑談になって手紙の記憶を話した。
その人は、そんなはずはないと言う。
探すと、段ボールの底にあった。
手紙は1度ぐらいのやりとりだと思っていたら3通もあった。
便箋の折り目が所々が破けそうだった。
そこには学生時代から、働き始めた頃までの日常が綴られていた。
早速、連絡した。
電話の向こうでとても驚いていたが、
東京と盛岡の距離と約50年の時の流れが一気に縮まった気がした。
話しているうちに3通を送ることにした。
そんな事があった数日後、
仕事帰りにスタッフとお茶タイム。
盛岡と市街地が続く滝沢市の「マイヤーリング」へ。
ケーキを選んで、奥にある可愛いらしいカフェへ。
I Left My Heart in San Francisco · Tony Bennett
一緒のスタッフは、チョコレート系のケーキ。
早速、食べ始めてご満悦。
きめの細かい甘さ控えめで美味しいと、にこにこ。
私は、地元産のりんごを使ったケーキ。
生地が薄く、たっぷりのりんご。
夏に地元のスイカを使ったケーキ。
モンブランや桃のパイなど、とても美味しい。
向かいの人にオーナーシェフと同じ専門学校で学んだ方が、
津軽の五所川原で和菓子の店を開いていることを話した。
「きっと、美味しいんでしょうね。」
首を縦に振りながら、
和菓子の「葉山」のこと。
話していると、
「あっ!立佞武多(たちねぶた)の館の近くですか!」
「うん、そうだよ」
「店構えが高級感があって、小さい料亭みたいな・・・」
「あれ~入ってみればよかった~」
店の中には桜の花。
もうすぐ庭に色んな花が咲く。
今度来る時は、春のケーキを食べよう。
帰りながら聞いてみた。
「古い手紙なんか、ある?どうしてる?」
「あ~ たしか、だいぶ前に処分しましたね~」
それが普通だろうなあ~などと思った日。
マイヤーリング
滝沢市土沢525