盛岡食いしん爺日記
<音楽が流れます、音量に注意してください。>
いってはきたり。
だんだん春めいてきた。
3月半ばには溜まっていた仕事もほぼ終了。
暖かい空気と時間のゆとり。
これに、温泉と美味しいものがあれば幸せだ。
午後3時頃、早く仕事も終わり盛岡の街から車を走らせた。
西へ。
30分も走れば深呼吸したくなる風景。
いつもは左折する道。
真っすぐ走れば岩手山に登れるような気になる。
寄り道しながら行ってみよう。
あちこち迷いながらも楽しい。
小岩井農場を抜け、網張温泉へ向かう道へ出た。
網張ビジターセンターの隣にある日帰り温泉に着いた。
このセンターは最近リニューアルされ、
岩手山周辺の自然の魅力を知ることができる。
到着したものの日帰り温泉の方はメンテンナンスで休館。
まだ陽は高い、ほかへ行こう。
自分の心にゆとりがあるようだ。
奥羽山脈の山並みを眺めて山を下った。
Puppet on a String · Paul Mauriat
次に向かったのは鶯宿温泉の「川長」
源泉かけ流しで肌に優しいお湯だ。
熱くもなくぬる過ぎない私には丁度いい温度。
頭も洗った。
ふぅ~っと声がでる。
自分の体の分だけ広い風呂からお湯が溢れだす。
その流れる音も心地良い。
露天風呂にも。
あくせくと、忙しかったここ2年。
3月半ばからブログがおろそかになっていた。
更新が遅いとある方に言われた。
緊張感の中にいると、
ブログも仕事の一部の様な感覚だったのかもしれない。
温泉で皮膚がふやける様に脳の細胞も緩くなっている。
温泉から上がり、外へ出てもまだ明るい。
ゆっくり駐車場に歩く。
「おや?」
ばっけ(ふきのとう)だ。
建物を支えている石垣に咲いていた。
福寿草も。
春は近い。
鶯宿の温泉街を回ってみたり、
奥羽山脈の山並みに沿って走ってみたり。
気がつくと紫波町まで来ていた。
日が暮れてきた。
紫波町の知り合いに電話してみた。
久し振りに会うことになり、日詰にある町営の駐車場で待ち合わせ。
「松竹」へ誘った。
店内に溢れる昭和な雰囲気。
幸せな一日の締めくくりは美味しいもの。
昨年の秋ぐらいから食べていない「ソースカツ丼」が目当て。
いや、タンメンも食べたい。
待ち合わせた人はソースカツ丼を食べると言うので、
カツを1枚追加してもらった。
自分はタンメンを頼んだ。
松竹の名物「ソースカツ丼」
正に魅惑のきつね色!
どんぶりの蓋にご飯とカツを一枚もらった。
肉をしっかり包むさくさくのころも。
薄めの豚肉が美味しい。
ご飯は、地元の「ひとめぼれ」
キャベツと特製のソースだけでご飯がいける。
美味しいと頷きあっては食べる。
ほのかなごま油の香りとともにテーブルに置かれたタンメン。
松竹のタンメンは、好みの味。
もやしをはじめ野菜の旨味が溶け込んだスープ。
それが細麺によく絡む。
向かいの人にソースかつ丼のお礼に少し分けた。
すると、ひと口で食べて「もう少し食べたい」ときた。
満足の夕飯になった。
松竹の大将とお母さんに、
「とっても美味しかった」と言うと、
一緒の人が「ソースかつ丼もタンメンも最高!」
「そうですか、ありがとうございます。またどうぞ」
2人の笑顔に送られて店を出た。
駐車場で解散し盛岡へ。
帰ったら猫ちゃんと遊ぼう。
明日から何をということはないが、
頑張ろうと思った帰り道。
御食事処 松竹
紫波郡紫波町日詰字郡山駅96