先週のある日。
ありね山荘の湯に入ってきた。
Barry: Returning Home · John Barry · David White · English Chamber Orchestra
あれから一週間も経ったので、
今は残雪もかすかに残るだけだろう。
盛岡の街は初夏の様な日が2、3日続いた。
あっという間に葉桜。
山の雪も溶けだしたことだろう。
この温泉は、「千年の名湯」と言われる網張温泉から引いている。
大きなガラス張り向こうに雫石の広大な盆地が広がる。
疲れも癒され、山を下りる。
アイスクリームが美味しいと人気の松ぼっくり。
同じ敷地にある産直「松の実」を覗いた。
珍しい野菜や時期には山葵も並ぶ。
栄養素や食べ方など丁寧に書かれた説明書きも添えられている。
殆どの棚は空っぽ。
ちようど、商品を並べに来た人がいた。
レンタル菓子工房utakane(うたかね)さんのがんづき。
岩手、宮城県などの郷土のお菓子。
子供の頃、母もよく作った。
並べられたがんづきは、それとはかなり違う。
見るからにカラフルで美味しそう!
思わずたくさん買ってしまった。
写真の上がチョコ、下の左がさつまいも、右がオレンジ・ゆず。
utakaneさんは、レンタル工房としてよく聞く。
がんづきも作っているんだ。
郷土の食文化を繋ぐため、
がんづきを今風にアレンジしているそうだ。
そして作り方も受け継がれていくことを望んでいる。
継承者がいなくて伝統の食や工芸、民芸品が消えていく。
そんな話をよく聞く。
失われていく昔の建物を見て嘆く人もいる。
新しい物が続々と登場し、便利になる世の中。
進化は早い。
その時代に合うように姿を変えて残るものもある。
utakaneのがんづきもその一つなのだろう。
これは美味しい。
サツマイモの風味豊かで美味しい~
もはやがんづきというより、いい香りのパウンドケーキみたいだ。
懐かしい味というより、新しい食べ物に出会った感じ。
チョコは、新しい味。
子どもたちの喜ぶ顔が目に浮かぶ。
家に帰って食べながら色々と思った日。