盛岡食いしん爺日記
<音楽が流れます、音量に注意してください。>
先週も温泉へ。
網張の麓「ありね山荘」へまっしぐら。
Rod Stewart with Jools Holland – Tennessee Waltz (Official Visualiser)
雪は来るたびに消えていく。
陽射しは、どんどん力強く。
お湯につかると、声が出る。
「あ~」と「う~」の間。
周りの人も同じようなもの。
みんな気持ちがいいのだ。
全身の血行がよくなる実感。
休憩室でごろごろしてみた。
畳の上で四肢を伸ばす。
生き返った気分。
ゆっくりして山を下りた。
盛岡の街は、元気だ。
コロナ禍の消えそうな灯と違い、
活気に満ちた金曜の宵。
ネクタイ族が足早に歩いていた。
久し振りの蕎麦喰い処「やまや」。
夜も賑わうが、昼は行列ができる店。
にしんが復活と書いてある。
かけそば、と天ぷらに海老天を一本。
それに小ライス。
さらしなのかけ。
少しそばを食べる。
ここでは、さらしなのほかに、
挽きぐるみと韃靼も食べられる珍しいそば屋。
季節の天ぷらと海老天をのせる。
そして薬味のネギと揚げ玉を入れる。
本格的に食べ始める。
美味しい!
天ぷらのころも、揚げ玉が溶けだし、
汁がいい感じの甘味。
蕎麦も食べすすむほどに美味しさを増す。
満足して蕎麦湯。
つゆから湧き上がる出汁の香り。
「あれ?丸太を細工した椅子。」
丁度、大将が通りかかった。
「この椅子、昔の建物の頃の椅子ですよね?」
「おっ!よく覚えていましたね!そうなんです。」
懐かしかった。
今の建物になって久しいが、
その前の店の頃に置いてあった椅子だ。
小部屋もあり、そこでよく飲んだ。
4、5人には最適だった。
最後はそばで〆る。
あの頃は、今の行列はなかった。
リーズナブルな値段で、
知る人ぞ知る隠れた名店という感じだった。
ひとり黙々と蕎麦を打つ大将の背中が浮かんだ。
ここで学んで店を開いた人もいる。
今や超人気店。
7時過ぎでも客は絶えない。
きっと捨てれないのだと思った。
丸太の迫力そのままに、
どっしりと座る人を待ち構えている。
蕎麦喰い処「やまや」の歴史が染み込んでいる。
岩手県盛岡市大沢川原1-1-16
蕎麦喰い処 やまや