盛岡食いしん爺日記
<音楽が流れます、音量に注意してください。>
花巻市「茶寮かだん」の営業時間は夕方18時。
陽が長い季節は楽しめない夕景。
冬だけの楽しみ。
宮沢賢治設計の花壇も雪で覆われ、春を待つ。
George Shearing - I Didn't Know What Time It Was
<音楽が流れます、音量に注意>
玄関に茶寮かだんのハンコ。
コースターの裏について帰る人も多い。
コースターは花巻のデザイナー高橋菜摘さんのデザイン。
消しゴムハンコは、はたけだまさこさんの作品。
奥のギャラリーで個展やワークショップを開催したことも。
灯りに浮き上がる障子。
百年前、病弱な妻のために建てられた旧橋本家別邸。
心遣いが随所に。
暮らしていて、
飽きることもなく、
季節を感じていたのだろう。
一時は朽ちかけたが、
オーナーの一ノ倉さんの手によって、
息を吹き返した。
何度も来たが、そのたびに色々な発見がある。
お雛様が飾られたと聞いて訪れた。
吊るし雛も。
床の間にも飾られている。
花巻人形。
毎年、表情が違って見える。
一つひとつをゆっくり見る。
色合いが何とも言えない。
年月を経るとともに表情がはっきりとしてくる感じ。
一ノ倉さんも、
「年々、よくなるように見えます。」
と話していた。
17時45分。
ゲイシャを飲みながら、
出来たばかりのリーフレットを手にとった。
高橋菜摘さんのデザイン。
私は、写真係とちょっとだけ説明の文。
素敵なデザインに仕上がった。
早速、彼女にお疲れさまでしたと感想のメールを送った。
やはり印刷されたものを見ないと分からない。
本の制作に続き、リーフレット、ショップカードと完成。
ここで飲むゲイシャは格別。
やわらかい灯りの中で、心和むひと時。
新緑、紅葉の頃、
晴れの日、雨の日や雪の日。
高い陽射し、暮れた頃もいい「茶寮かだん」。