盛岡食いしん爺日記
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小学生の頃、学校でバザーがあった。
校舎は木造の2階建てで、ロの字に校庭を囲んでいた。
一学年は5クラスで、200人は軽く超えていたと思う。
いつかアルバムを探してみよう。
とにかく学校には千人を超える子供が通っていたことは確かだ。
秋にはバザーと呼んでいた行事があった。
連なる教室に、リンゴや椎茸の品評会があり、
眩い金色に黒い文字で金賞と書いてあった箱もあった。
今風に言えば、企業の新製品のデモンストレーションの様な部屋もあった。
あちこち回ってチラシを集めてみたり、
自分たちの絵画や書道の展示をみたり、
学校中が遊び場になった。
当時、体育館ではなく講堂と呼んでいた場所が食堂になった。
入口の近くまで、いい匂いが漂っていた。
広い食堂で母を探す。
みんな割烹着やエプロン姿。
背の高い方だったのですぐ見つかった。
お小遣いをもらうのだ。
そして、友達とうどんを食べた。
おかわりしたいと思った。
もっとゆっくり食べればよかったと思った記憶。
中学でも同じような催事があったが、
生徒の作品展みたいな感じでつまらなかった。
ただバザーはあり、大きな鍋でうどんを作っていた。
たいてい、カレーやうどんだったが、もっと種類があったかもしれない。
うどんを食べる時、
たまにバザーの様子を思い出すことがある。
先日、うどんが届いた。
"Somewhere In Time" John Barry
老舗のきつねうどんだった。
揚げもつゆもネギまで入っていた。
丁度、昼時だ。
すぐ立ち上がりお湯を沸かした。
手順にそって作った。
山椒の入った薬味を入れるとひと味違うきつねうどんになった。
山椒の香りが、普通は甘い感じの匂いを引き締める。
美味しそうだ。
お揚げが厚い。
ふっくらとして甘すぎない。
透きとおったつゆは、出汁のコクを味わう感じだ。
ほどよいモチモチ感のうどん。
あっという間になくなって、
ゆっくり味わえばよかったと思った。
子どもの頃と変わっていない様だ。
SNSで覗くとインスタに「桜えびのかき揚げうどん」が載っていた。
行ってみたいが、まだまだ関西の予定はない。
となれば取り寄せてみたい。
きつねうどんを食べたばかりなのに、
サクサクの桜えびのかき揚げが浮かぶ。