盛岡食いしん爺日記
<音楽が流れます、音量に注意してください。>
仕事が終わって次の用事のため、
岩手県立美術館へ行く途中、
北上川に架かる旭橋からの岩手山。
傾きかけた陽光を浴び、
久し振りに姿を現した気がする。
小雪や雨、曇り空が続いていた盛岡。
いつもと違うのは街に雪がない。
少なくとも1月下旬から2月の半ばぐらいは、
白い世界のはず。
心なしか山の雪も深くないように見えた。
Andre Gagnon - Chanson Sans Paroles
<音楽が流れます、音量に注意>
仕事場に戻り、
パソコンに向かっていた。
一段落すると空腹に気がついた。
忙しいと「とにかく食べなくちゃ」と、なりがち。
今宵はしっかり食べて仕事を続けよう。
歩くこと7,8分。
うなぎ・和風料理の「かわ広」さんへ。
この辺りは、寺院が並び落ち着いた雰囲気の街。
城下町の南の入口で、
昔は鉈屋町の辺りは北上川の舟運が盛んだった。
そこに並ぶように多くの寺院が建っている。
「かわ広」の近くには、大慈寺があり、
平民宰相として知られる原敬の墓所がある。
清水も青龍水と大慈清水があり、
今も地元の人が暮らしに使う。
鉈屋町には「盛岡町家」が多く残されている。
夜は静かな街並みだ。
百年以上の歴史のある老舗。
大正時代の創業からの継ぎ足しのタレを使う。
店で食べられるようになってから30年ぐらい。
その前までは、店頭で蒲焼を売っていた。
今でいうテイクアウト。
カウンターに座ってメニューを見ていると、
なんだか鰻重が食べたくなった。
思い切って「上」にした。
勿論、財布に1枚の一万円札が入っているはず。
注文してからなんだかワクワクしてきた。
「来た~」
蓋を開けるといい匂い。
山椒をふる。
鰻のかば焼きと山椒の香り。
先に、ご飯をひと口食べた。
ご飯も粒だって美味しいのだ。
そして鰻。
ふんわりして美味しい。
鰻の旨味を残して消えていく~
秘伝のタレはあっさりめで、
鰻の風味を引きだす感じ。
飽きがこない味。
食べ始めると、箸が忙しい。
茶碗蒸しも頼んだ。
夜用はなくて、ランチ用の物を出していただいた。
嬉しい~
綺麗に食べた終えた。
なんだか幸せ気分に包まれていた。
老舗の味に感謝しながらお茶を飲む。
さて、仕事を頑張ろう、という気になってきた。
盛岡市南大通2-2-16
和風料理、鰻の「かわ広」