盛岡食いしん爺日記
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花巻市の高校時代の友人と会った。
久し振りに家まで迎えに行った。
北上市との境に近く北上の工業団地が見える。
その中でも巨大なキオクシアの工場。
カメラに収まり切れない大きさだ。
友達をひろい、少し辺りを走った。
When I Fall in Love · Carmen McRae · Heyman
彼が近くに小高い丘があり、辺りを一望で来るという。
行ってみた。
今は神社となっているが、二子城跡だった。
別名飛勢城といったらしい。
説明を読むと、和賀氏の本城でなかなかの規模だったようだ。
南北朝時代には二つの和賀氏があったりしたが、
室町時代には、強大な勢力を誇っていたことが、
城跡の規模から見て分かる。
しかし、豊臣秀吉の時代に奥州仕置きで廃城となっている。
ということは、小田原攻めの際に参陣しなかった豪族の一つだったのだ。
その後は、小田原に馳せ参じた南部氏の所領となるわけだ。
彼もそんな歴史があるとは知らなかった。
展望台があったので上ってみた。
北上市の南部と花巻市。
広々とした光景。
盛岡から一関まで続く北上盆地の中でも、
この辺りは幅が広い。
丘の北と東側は急峻な崖。
ゆうにビルの7、8階はある。
堅固な城だったに違いない。
北西に岩手山。
展望台から視線を右に向けると、早池峰山が見えた。
散策していると身体も冷えてきた。
花巻の街でお茶でもしよう、となった。
マルカンビル。
しばらく大食堂に行っていない。
十段ソフトで有名な大食堂。
マルカンから歩いて２、３分の所にある茶房「あれい」。
10メートルほどの奥にある。
初めての人は、たいてい戸惑う。
昭和の雰囲気漂う喫茶店。
友達は珈琲。
餡子たっぷりの小倉ホットケーキが名物だが、
私はカフェオレと普通のホットケーキ。
厚みのあるホットケーキ。
たっぷりのバターにメイプルシロップをふんだんに。
出来たてのホットケーキの香りが漂う。
アレイの看板メニュー。
厚みのあるホットケーキに染込んだメイプルシロップとバター。
とても美味しい～
オーナーがサラダをテーブルに置く。
「近頃、若い人も来るの。」
「へぇ～」
「昭和の雰囲気の喫茶店なんだってさ。」
「なるほど。」
「たいてい、ホットケーキに珈琲じゃないね、カフェオレとかが多いんだよ。」
ちょっとした会話もあれいの味。
友達とゆっくり話すこともできた。
今度は、小倉ホットケーキだ。
外に出ると花巻、上町(かみちょう)も夕暮れ。
今の時期、雪のない花巻も珍しい。
古い友達と昭和の喫茶店は、いい感じ。
茶房あれい
花巻市上町4-３
