盛岡食いしん爺日記
<音楽が流れます、音量に注意してください。>
茶寮かだんの本が完成。
Debussy - Arabesque No 1 - Ricker Choi
まだまだ本に載せられなかった茶寮かだんの四季。
その日、その時間で変わる結霜硝子。
春、屋根や土塀、門の瓦の緑と木々の緑。
邸宅と一つに。
奥のギャラリーでは個展も開催。
宮沢賢治設計の花壇も色づいてくる。
初夏、緑は一層深く。
夏の日差しをやわらかくする窓硝子。
各部屋ごとに違う障子。
陽光を受けて細やかな桟は美しい。
光と影が居心地のいい空間を創る。
飾られた着物がこの空間を華やかに。
オーナーの一ノ倉さんが育んだ米。
ランチに自家製の味噌を使った味噌汁とご飯。
食後に珈琲。
夏にシャーベット。
エアコンがなくても庭を眺めて涼む。
入り口の傍らに消しゴムハンコ。
訪れた人は、記念にコースターの裏に押していく。
このハンコは、はたけださんの作品。
秋は、庭が燃ゆる。
硝子に映る茶寮かだんの秋。
冬、モノトーンの世界に包まれる茶寮かだん。
外が暗い日は硝子が光を放つ。
夕暮れ時もいい。
日の短い冬だけの楽しみ。
雨の日に濡れた庭の敷石も美しい。
改めて旧橋本家別邸を作った人。
一時、荒れ果てかけた建物を守ろうと繋いだ人。
蘇らせた人など。
色んな人の想いがあって今の「茶寮かだん」があることを知った。
この仕事に携わり、
また、ここに来ることが楽しみになった。
さて、今年はどんな光景を見るのだろう。
茶寮 かだん
〒025-0075 岩手県花巻市花城町11−12