盛岡食いしん爺日記
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本のデザインを頼んでいる方と打合せしながらのランチ。
「何にします?」と聞いた。
「ひっつみにしませんか」
「どこで食べられるかな?」
「ひっつみ亭って知ってます?」
一度だけ行ったことがある。
ランチの場所は決定。
車の中での話は仕事のこと。
その人の本業はイラストレーター。
忙しいようだ。
歴史を感じる古い建物。
あれ、猫ちゃんのお出迎え。
Frosty The Snowman · Jack Jezzro
何ともいい感じの佇まい。
続いてきた暮らしの中にお邪魔している感覚。
その人は蕎麦に餅もついた確か「ひっつみ御膳」。
美味しそうなそば。
少し味見させてもらった。
そばの風味が豊かで美味しかった。
くるみ餅も美味しそうだ。
私は、ひっつみと三角稲荷。
先日、ラジオで郷土料理の話をした。
収録前、仕事で数人集まっている時、聞いてみた。
「盛岡界隈の郷土料理って何が浮かびます?」
皆の口から出たのが「ひっつみ」。
ラジオではその話をした。
母の作ったのは「すいとん」と言っていた。
少し厚みがあり、もちもちしていた。
子どもの頃は、あまり好きではなかった。
盛岡で食べた時「ひっつみ」は薄く平らで美味しいと思った。
名前の由来は「ひっつむ」からきていると聞いたことがある。
引っ張って千切る。
「とってなげ」なども言うらしい。
食べているうちに芯から温まる。
三角形の稲荷寿司。
ご飯が少なめで平らになっている。
そのせいか揚げと馴染み美味しい。
三個あったが、すぐ食べてしまい、
一緒の人にあげるのを忘れてしまった。
この建物の中で食べる「ひっつみ」や「三角稲荷」に「餅」などは格別だ。
なかなか左手でひっつみを持てずにいると、
「はい、どうぞ」
本づくりの仲間と食べると写真が撮りやすい。
箸上げをしたひっつみを美味しそうに食べていた。
材木町の土曜の「よ市」は今シーズンは終了。
今年は50周年だった。
それを記念してシンボルキャラクターを制作することになった。
実行委員会で話し合い、その人に頼むことになったのだ。
お披露目する日はもうすぐだ。
ゆっくりのランチを郷土料理で楽しんだ日。
盛岡市黒川18-65
ひっつみ亭