盛岡食いしん爺日記
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盛岡八幡宮の辺り。
散り際の紅葉の鮮やかさ。
明日の朝には散っているかもしれない。
燃え尽きる前、陽光を受けていっそう紅く。
さて、今夜はどこで食べようか?
と思うと頭の中に鰹出しのきいた匂い、
のど越しのいい蕎麦がよぎる。
やはり私は、蕎麦好きのようだ。
蕎麦喰い処「やまや」へ向かった。
6時半、混んでいた。
どうしよう?
待つのは苦手だ。
すると2組が会計。
ちょっと待とう。
おや?
ふと、大きな一枚板の看板を見ると、
「やまや」の字の隣に絵が描いていある。
もの凄い勢いで蕎麦を喰い、嬉しそうな丁髷姿。
数えきれないほど暖簾を潜ってきたのに、
初めて気がついた。
Tony Bennett, k.d. lang - Blue Velvet
温かい「かけカレー蕎麦」。
薬味は揚げ玉とネギ。
これがカレー風味とよく合う。
食感も楽しくなる。
さらしなにカレーのとろみ。
この加減が好きだ。
箸が止まらない。
入り口の看板の絵を思い出し、ひとり笑い。
シャコとサツマイモの天ぷら。
天ぷらとさらしな。
細く綺麗なさらしな。
新そばだろう、風味が一層強い。
喉越しも抜群!
かけカレーとさらしなと天ぷら。
全て完食。
食べた所要時間は10分ほど。
厨房ではスタッフがきびきび動く。
親方の下で蕎麦を学び、店を開く人もいる。
蕎麦打ちから出汁や天ぷらの揚げ具合など、
学ぶことも多いのだろう。
鰹出汁のいい匂いのそば湯を飲みながら、
あ~来てよかったと思う。
次々とお客さんが来るので、席を空けた。
親方に「ご馳走様でした~今日も美味しかった~」
「いつもどうも」と返ってきて、やまやを後にする。
今日は韃靼蕎麦茶も買った。
やはり自分は蕎麦好きなんだと思った帰り道。
翌朝、盛岡は雪が積もった。
蕎麦喰い処 やまや
〒020-0025 岩手県盛岡市大沢川原1丁目1−16