盛岡食いしん爺日記

<音楽が流れます、音量に注意してください。>

 

40代の頃でも突然北へ行きたくなり、

深夜に津軽半島に車を走らせた。

思い立ったら旅立ち。

流石に今はなくなった。

 

退院してひと月を過ぎ、

ふいに日本海を見たくなった。

昔と違ってしっかり予定を確認。

このところ、こもる様にPCに向かっていたので少し休養も必要だ。

などと相変わらず自分に甘いかなぁ~

 

盛岡の街は名残りの紅葉。

 

 

 

 

 Georges Moustaki/ Ma Solitude

<音楽が流れます、音量に注意>

 

 

 

 

実は西へ向かったもう一つの理由が今しかないこと。

天気予報は今夜から2、3日雪。

12月半ばまで仕事が立て込んでいる。

出かけられるのは中旬。

雪道で時間がかかる。

雫石町を過ぎ、幾つものトンネルを抜け奥羽山脈を突っ切る。

秋田県に入り、どんどん西へ。

協和から秋田自動車道に入り、男鹿半島のつけ根で下りた。

以前と違ってかなりの時間短縮。

 

 

11時前に出て午後2時半。

日本海が見えた。

男鹿半島の入道崎は風強く冷たい雨。

 

 

 

 

礫のような雨にすぐ車に戻った。

今にも雪になりそうだ。

昔だったら、あの二人のように突端まで行っただろう。

 

 

 

 

入道先の入り口辺りに石焼の「美野幸(みのこう)」がある。

途中、電話で予約しておいた。

 

 

 

 

 

 

かなり遅いランチの時間だったが女の子の二人組や

関東ナンバーのカップルもいた。

 

 

激しい音ともに石焼が運ばれてきた。

初めて食べた時、声を上げたのは言うまでもない。

 

石焼は、男鹿の漁師の料理。

桶にとれたばかりの海藻などを入れ、

炭火で真っ赤になるまで焼いた石を入れる。

寒風の中、波の音の中で桶から激しく湯気が

湧き上がるのが見えるような気になる。

 

 

この男鹿の石は、固くて高温に耐え真っ赤になる。

それを水を張った桶に入れる。

一気に沸騰。

 

 

石焼には男鹿特産の天然の真鯛。

 

 

 

 

岩海苔も入っている。

山椒の香り。

これが食べたかったのだ。

時間を忘れ夢中になった。

 

 

わかめもたっぷり。

やわらかく美味しい。

 

 

分厚い真鯛の刺身も。

日本海の荒海でもまれ身の引き締まった真鯛。

弾力に驚く。

美味しさに感激。

 

 

 

 

わさびをつけて食べると、

いっそう鯛の旨味が引き立つ。

 

 

 

 

 

 

少し身を残しておく。

 

 

半分残してあるあきたこまちのご飯。

鯛をほぐしてのせる。

これに桶から汁をかけ、ごまとわさび。

 

 

石焼、刺身のほかに、

お茶漬けのように汁をたっぷり。

贅沢を三種で味わう。

 

 

「遠くからありがとうございます。」

「どうしても食べたくなったんです。」

初めて食べた後、来たときは夏の観光シーズンで長蛇の列。

2年前、コロナで秋田の飲食店が大変な状況。

漁師たちも鯛を獲っても売れないありさまで、

海に出ても真鯛を避けた時期もあったらしい。

来てみたが鯛が入らない日だった。

話すうち、

「前にきた時、鯛もなかったのに本をいただきました。」

ますます嬉しくなる。

店主は、お客さんのひとり一人に話しかけお礼を言う。

 

 

男鹿半島の入道崎。

「美野幸」を訪ねて遠くから訪れる人は多い。

「ありがたいことに遠くからも来てもらってます」

そういう人たちに支えられてやっていると言う。

「また来ます、必ず」と言って美野幸を後にした。

 

帰り道は少し日本海沿いに走って帰ろう。

 

 

 

 

 

 

翌朝、テレビでは雪景色の秋田。

 

 

 

秋田県男鹿市北浦入道崎昆布浦2‐1

「美野幸(みのこう)」


 

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村

 

にほんブログ村 グルメブログへにほんブログ村

にほんブログ村 地域生活(街) 東北ブログ 盛岡情報へにほんブログ村

にほんブログ村 スイーツブログへにほんブログ村

にほんブログ村 グルメブログ 東北食べ歩きへにほんブログ村

美味しいものなんでも大好きグルメなコミュ グルメブログ・テーマ
美味しいものなんでも大好きグルメなコミュ