盛岡食いしん爺日記
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盛岡の街中から30分ほど。
この辺りは大ヶ生という地名だ。
特に用もないのに時々やって来る。
江﨑文武 - 薄光 / Ayatake Ezaki - Hakukou
少し奥へ。
道はしだいに狭くなり、すれ違いも譲り合い。
上りの坂が続く。
道の脇に柿花火。
こういう中で暮らしたことはないが、
「日本の原風景」という言葉を思い出す。
車を停めて辺りを眺める。
す~っと肩の力が抜けてくる。
山から霧が下りてきた。
まだ4時前と言うのに夕暮れ時のようだ。
駆けおりてくる霧。
そろそろ帰ろう。
なんだか濃い霧に包まれてしまいそうだ。
少し下ると斜面に猫ちゃん。
ブッとしてこちらを睨んでみたり、
何かに心惹かれたり、
こっちを見たり。
毛並みも綺麗で表情が豊かだ。
きっと、ひと遊びして暖かい家に帰れば、
ご飯が待っているのだろう。
街に戻って夕飯時。
上田の「むら八」へ。
そろそろ牡蠣が食べられるだろう。
季節のメニューに牡蠣フライとトンカツのセットがあった。
それに茶碗蒸し。
串カツを1本。
子どもの頃食べたトンカツは、
こんなに厚くはなかったが大好物だった。
牡蠣フライもよく食卓に並んだ。
もっと小ぶりだったが、大きな皿に山のように。
あの頃、牡蠣は手ごろな値段だったのだろう。
牡蠣の酢の物は苦手だった。
なんだか大人の味のような気がした。
そうとう後になって美味しさを知った。
ホヤもそうだ。
苦みや独特の味は、子供には無理なんだろう。
大人になり、様々な経験を経て美味しさが分かってくる。
むら八はキャベツ、味噌汁とご飯のおかわり自由。
若い人たちは、ご飯のおかわり。
席もゆったりで、
子どもからお年寄りまで楽しい時を過ごせる店だ。
その日もあちこちのテーブルから笑顔が零れていた。
さてレモンを絞って食べよう。
三陸山田町の菅原さんが育む大きな牡蠣。
サクサクのころもに包まれたジューシーな
牡蠣の旨味がたっぷり詰まっていた。
豚肉の脂身が甘く、特製ソースが味を引き締める。
美味しい~
牡蠣にレモン汁の次は特製のタルタルソースで。
う~ん、美味しい。
たっぷり牡蠣を味わった。
出入り口では待つ人も。
さて、席を空けよう。
窓の外、通行量の多い国道の向かい、
綺麗な病院の光が見えた。
会計するとポイントカードがたまった。
今度は、思いきってビーフシチューにしようかな。