盛岡食いしん爺日記
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初めて来た時の感動を今も覚えている。
錦秋湖畔。
目の前の湖がさざ波に煌めく。
しだいに夕陽があたり、景色を染めた。
毎年、春と秋には訪れている。
西和賀のカフェ「ネビラキ」。
その日、12時前だったが湖畔の席は空いていなかった。
「しばらく待ちます、10分ほど駅の方に行って来ます。」
ほっとゆだ駅は歩いて2、3分。
途中にキノコや山菜の店が2軒ある。
キノコを買ってこよう。
Only Time エンヤ
天然のナメコを買って戻った。
店の中で待っていたら、2才ほどの元気な子。
バネのついた椅子にもたれ自分で漕ぐ。
するとまた平たく戻る仕組み。
真剣に勢いよく続ける。
凄い背筋と腹筋!
思わず笑ってしまった。
オーナーの瀬川夫妻、特にお父さんに似て元気だ。
ほどなく、席が空いたと言われ、
手渡された水の入ったグラスを持ってアプローチを歩く。
錦秋湖は風もなく凪いでいる。
お客さん達も気持ちよさそう。
この光景だけでも幸せな心地になる。
ミートソースのパスタとベーグルとカシスのジュース。
ミートソースの肉は、ブラウンスイス牛。
乳牛と肉牛の兼用の種。
日本では希少で西和賀に牧場がある。
ブラウンスイスは、
ミルキーで美味しい~
ベーグルは、カタスミで作られている。
噛むほどに甘味を感じ大好きなベーグル。
カタスミは西和賀のB&B。
ひと組限定の宿。
さて、食べよう!
ネビラキでは、地元の人と物を繋ぐ。
このデッキは、オーナーが頑張って造ったが、
柱などは「nokka(ノッカ)」さんの制作。
山の上のアイアンの物もあった。
店の前で出会ったのが「waranoue(ワラノウエ)」さん。
アトリエも訪ねたことがある。
美味しかった~
とてもいいランチになった。
これから1週間ほど缶詰状態になる。
なんだか心にゆとりができた。
トレーに食べた食器を並べ表に返しに行く。
オーナーの瀬川さんとちょっとだけ話せた。
来るたびにお子さんもすくすく育ち、
アプローチやデッキも整えられてきた。
西和賀の自然のように、
とても清々しく見えた。
道路向かいの駐車場に戻る。
「?」
陽射しを浴びて黄色い蝶が舞っている。
花に羽を広げてとまるのは蛾で、蝶は閉じるんだったかな?
蜂たちも忙しそうだ。
駐車場の片隅の畳半分ほどの楽園を見た。
冬が来る前に小さな命の営みは忙しい。
早いもので、今年の営業も11月12日で終わり。
もう一度来てみたい。
西和賀の冬は厳しく、雪が2メートルは積もる。
そして春になると、
いち早く森の樹々の根元が丸く溶け出す。
それを「ネビラキ」という。
西和賀町、「ネビラキカフェ」