盛岡食いしん爺日記
<音楽が流れます、音量に注意>
若い頃、ほとんど明日を意識しなかった。
未来なんて思わず、ただがむしゃらだった。
仕事に一区切りつく度、誰かが「ちょっと飲みに行こう」と言う。
遅くても夜の街に出かけた。
年を重ねた今、十年後、二十年後となると、
自分の存在が危うい。
目覚めたその日を楽しもうと思う。
そういう意味では今も未来を考えない。
その夜、仕事が終わり8時近い。
ご飯を食べに行くことになった。
二人ともパスタが食べたいと一致。
自家製生パスタの「Liberta(リベルタ)」へ向かった。
Wave · Beegie Adair · Jack Jezzro
平日のラストオーダーが8時半なのは嬉しい。
メニューを見て迷う。
少し変わっていた。
「特製チキンカレー」と「チキンカレーのリゾット仕立て」を交互に見ていた。
一緒の人はあれこれ迷いながら、
フェトチーネの「白金豚ソーセージと彩り野菜のジンジャークリーム」。
スマホで注文もできるが、店の人が来たので、
「チキンカレー」と言っていったん止まり、「リゾット」と言った。
どちらも食べたくて迷うって幸せなことだ。
サラダとパンも食べることにした。
「生ハムとモッツァレラチーズのサラダ」
二人で食べても十分な量。
生ハムの品のいい塩気、モッツァレラのやわらかい食感。
一気に贅沢感に包まれる。
パンは、私は一個にした。
厨房でオーナーシェフの動きが小気味いい。
ほどなくテーブルに花が咲いた~
白金豚は花巻産のブランド。
肉の脂が甘い。
ソーセージを美味しいと頬張り、
ジンジャークリームであっさりして食べ飽きないと言う。
ソーセージ、もちもちの生パスタと綺麗な野菜。
見るからに美味しそうだ。
来たぁ~
メニューには、
「カレーベースのトマトソース。
それにブイヨンを加え粉チーズをたっぷり使いました。」
とあった。
スプーンですくい口の中へ。
手を上げたくなる美味しさ。
もともとリベルタのソースは美味しい。
いつもパンにつけて食べる。
リゾットは、生米から煮るが、これは炊いたご飯を使う。
それで「リゾット仕立て」。
かえってそれが、いい~
向かいから強烈な視線。
少し交換して味見。
若かったら両方食べたと思った。
カレーのほどよい風味とトマトソースのほのかな酸味。
たっぷりの粉チーズがいい仕事してバランスのいい味にしている。
会計しながら、二人とも餃子も買った。
リベルタの餃子は、発売一周年で半額だった。
シェフは、毎日新しいメニューの事を考えているのだろう。
明日に向かって試行錯誤している。
見習わねばと、反省の帰り道。
家に帰ると待ちくたびれたルハン君。
もう眠そうだ~
むくっと起き上がって大あくび~
でもすぐ別の場所へ行って・・・
ごめん、ごめん明日はたっぷり遊ぼう。
なんだか彼の方が表情豊かに暮らしてるなあ~
リベルタ
岩手県盛岡市津志田中央三丁目26-70