盛岡食いしん爺日記

<音楽が流れます、音量に注意>

 

 

津軽、五所川原の立佞武多。

一時途絶えた祭りが復活して25周年だという。

20年ぐらい前から来ている。

初めて見た時、20メートルを超す高さに圧倒された。

気がつくと首が痛かった。

祭りに出る人見る人、若い人が多く、その活気にも驚いた。

あの時は昼前に着き津軽鉄道にも乗り金木まで行った。

それから毎年、続けて訪れている。

 

 

 

 

数年経った頃のこと。

「葉山」と書かれ表札の様な小さな灯かり。

玄関の格子戸を見て、

懐石料理でも食べられそうな高級割烹なんだろうか、と思った。

気を引き締めて入ると、和菓子が並んでいた。

洗練された店の中。

 

 

心地良い木の質感。

 

 

床にも驚いた。

 

 

壁を見て近づいた。

 

 

 

 

土壁で藁が見えた。

全てに心を配る店主。

どんな人だろうと思った。

 

 

 

 

Intermezzo No. 2 in A Major, Op. 118 - Andante teneramente (Remastered) 

· Glenn Gould · Johannes Brahms

 

 

それから、立佞武多と葉山の和菓子は真夏の風物詩になった。

訪れる度に車を停めさせてもらい、

和菓子をゆっくり選んで立佞武多を見て戻る。

帰りにお菓子を受け取る。

年数が経ち、だんだん互いのことを話すようになり、

今では、たくさんのお土産を車に積んで帰る。

葉山の松橋夫妻とは親戚の様な関係になっているが、

始めの数年は、数分話すだけだった。

 

 

和菓子選び、これが楽しい。

甘さ控えめの味を知っている菓子、この夏、初めて見る物。

 

 

葉山を知ってから、和菓子好きになった。

口に入れる。

皮と餡は一体のまま、仄かな甘さで喉ごしの良さ。

デザインも楽しく名前も素敵だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昨年の秋と今年の春、

松橋さんから和菓子が届いた。

「千葉さんは、夏の菓子しか知らないから」

その心遣いに感激した。

じっくり「葉山」の秋と春を味わった。

 

 

今年は選んで買ったもののほかに、

お盆用の和菓子をいただいた。

 

「朝顔」

 

「釣り天狗」

 

「星の雨」

 

「陰日向」

 

「桔梗」

 

「涼風」

 

見ているだけで季節を感じ、美味しそうだ。

 

 

東京の製菓学校の同窓生がオーナーの「マイヤーリング」。

盛岡の隣、滝沢市にある人気の洋菓子店。

今年は予約し、スイカのケーキ、桃のパイとザッハトルテを買った。

たっぷりの保冷剤を入れてもらい、

お土産に持って行った。

洋菓子と和菓子の違いはあるが、甘さの使い方が似ている。

そう私は感じている。

 

その日、色々話していたら、

松橋さんは、もともと洋菓子を勉強していたそうだ。

ある和菓子店で働いて良さに気がついたという。

人生、何があるか分からない。

最近になって若い頃に食べたモンブランなどのメモが出てきたという。

見せてもらったが、一緒にいた人、

その時の飲み物など感想が細かく書いてあった。

時間があれば、もっと聞きたかった。

いつか本にしたら興味深いし、

当時一緒だった仲間も喜ぶだろう。

とても貴重な記録だ。

きっと今も和菓子の作り方、名前の由来などのメモがあるのだろう。

色々な話を今年もして見送ってもらった。

立佞武多の夜は、葉山の和菓子を食べながらの帰り道。

盛岡に着くまで3個は食べずにいられない。

 

 

葉山

 

〒037-0054 青森県五所川原市上平井町98

 

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