盛岡食いししん爺日記
<音楽が流れます、音量に注意>
ラーメン食べたい。
肴町の用事がすんで車の時計は午後1時45分。
駐車場の向かいの「たかみ屋」へ行こう!
Emmet Cohen - Finger Buster
いつも行列のできるラーメン店。
普段は2時頃でも混んでいるが、店の外で待つ人影もない。
暖簾を潜ろうとして貼紙に目が止った。
あれ、うまに、野菜、もやし、タンメンにかた焼きそばも食べられない。
えっ!
7月中旬から一時閉店!
改装すると書いてあった。
中に入るとテーブル席も空いていた。
小さな椅子に座ると、
水が置かれ、「チャーシューも少なくなりました、すいません」
と店のスタッフ。
チャーシュー麺も駄目だった。
一瞬、ラーメン大盛りにしようかと思ったが、
口をついて出たのは「ワンタン麺」。
しばらく、たかみ屋のラーメンが食べられないとは、
今日来てよかった~
しばらくしてワンタン麺が来た。
しみじみと眺めた。
サラリーマン時代に昼や残業前によく来た。
たかみ屋のラーメン好きの先輩も多く、連れられて来たり、
仲間と来たりしたが、一番多いのはひとり。
チャーシューは、箸で軽くちぎれる。
口の中に広がる脂身の甘さ。
たまらない。
まず、甘じょっばいスープ。
でも後をひかないので、ついつい何度もレンゲですくう。
普段はあっさり系の中華そば派だけれど、時々恋しくなるこの味。
シナチクの柔らかい食感。
かなり久し振りのワンタン。
十年を超えるかもしれない。
つるりと喉を通る。
しっかりスープが絡んだ細麺。
甘じょっばい匂いが、なんとも食欲をそそる。
ズズッ~と音を立て、食べる。
昔、雫石のスキー場に通っている頃、
最後のリフトに乗って下りてくると、
リフト乗り場の辺りで片付けている女性二人が話していた。
明日が休みの様で、肴町で買物し、
たかみ屋のラーメンを食べに行く約束をしていた。
近郊からのファンも多い。
会計して、「今日来てよかったです。」と言うと、
店の人が、「来年、またよろしくお願いします。」
ちょっと淋しいが、たかみ屋の味は舌が完全に記憶している。
今度は、どんな店になるのだろう。
あまり現代的になって欲しくない、なんて思った。
盛岡市肴町3-2
たかみ屋