盛岡食いしん爺日記

<音楽が流れます、音量に注意>

 

 

今年の春はあっという間に駆け抜けた。

もうすぐ6月。

山吹を見たい。

遅いかもしれないが、

とりあえず車を走らせた。

 

But Beautiful Tommy Flanagan Trio

 

 

季節ごと訪れる珈琲焙煎とカフェの「風光舎」。

岩手山が近くに見える林の中にある。

 

 

アプローチの右に咲く山吹。

やはり遅かった。

小雨の中の名残りの一輪二輪。

 

 

 

 

黄色は見当たらず、

生い茂る緑は濃く初夏のようだ。

 

 

 

 

席は満席。

オーナーに「庭を見させてください。」と言った。

 

 

 

 

テッセンや都わすれの薄紫が小雨に映える。

 

 

オオデマリの白も雨に濡れ鮮やかな緑に浮き上がって見えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シトシトと降る雨を緑が吸い込んでしまうようだ。

雨もいい。

葡萄だなの下にベンチ。

 

 

「千葉さん、ご用意できました!」とオーナーの声。

 

 

よくオーナー夫婦から、

小鳥や植物の名前を教えてもらう。

林の中に包まれての暮らしは、どうなんだろう。

私には想像つかない。

盛岡の街まで、3、40分だと、いつか話していた。

暮らしに不便はないだろう。

 

 

窓際の席へ。

「お待たせしてすいません」

「雨も緑や花が綺麗で、楽しみましたよ」

「あのオオデマリは自生なんです。」

気がついたら生えてきて花を咲かせたそうだ。

 

 

樹々は濃い緑なのに、

目の前に見える合歓の木は、

葉もなく、木肌が濡れている。

オーナーに聞くと、やはりこれからだった。

よく見ると枝先に小さな芽。

これから葉が出て、夏に花が咲く。

 

風光舎で飲む珈琲はケニアが多い。

今日もケニアにした。

 

 

カップに映る合歓の木から漂うケニアのいい香り。

苦みが喉に残るとほのかな甘みに変わる。

この後味がたまらない。

 

 

パンも頼んだ。

盛岡市上田のベーカリー麦のパン。

ほかほかに温めて出してくれる。

 

 

見るからに美味しそうだ。

 

 

いい具合のもちもち感。

噛むのが嬉しいパンだ。

そのまま食べたり、ジャムを塗ったり。

 

 

 

 

 

 

庭、店の中も絵になるものばかり。

気がつけばカメラを構えている。

いつか風光舎の四季を纏め、

好きな音楽と一緒に自分の日記として書いてみたい。

 

 

 

 

お客さんが込み合う中、夫婦に挨拶して風光舎を後にした。

緑のアプローチを下る。

 

 

林の中にもベンチ。

いつも思う。

ここで珈琲と本があったら半日座っていれそうだと。

いつか、そんな暮らしをしてみたい。

 

 

あっ!

ケニアを挽いてもらうのを忘れた。

また、近いうちに来よう。

 

 

コーヒー焙煎 風光舎
020-0585 岩手県岩手郡雫石町長山堀切野8-7