盛岡食いしん爺日記

<音楽が流れます、音量に注意>

 

 

35度の予想どおり、真夏の空。

街は暑い。

アスファルトから漂うもやもやと熱い空気。

 

 

鉄塔も熱くなっているだろう。

 

 

 

 

Stelvio Cipriani - Mary's Theme

 

11時半、早めにランチ。

車を駐車場に停め本町通りの「ふじわら」へ。

たいして距離はないが、体中から滲む汗。
暖簾が開店の目印。

暑さから逃れるように隠れ家に入った。

 

 

 

 

 

 

通りすがりに入る人は、なかなかいないだろう。

初めてはいった2年前、

立て看板をしっかり見て気合を入れて中へ入ったものだ。

 

細く暗い通路を奥へ。

 

 

突き当たると明るくなる。

今日が2度目の茶房「ふじわら」。

 

 

夜は予約客をオーナーがもてなす。

知る人ぞ知る名店鮨懐石料理の「ふじわら」。

昼は娘さんが月火水だけカフェを開く。

 

 

娘さんに聞いた。

「あの、おにぎりは食べられますか?」

するとオーナーに確認して「大丈夫です」。

おにぎり2個と水出し珈琲を頼んだ。

 

 

 

 

いつか夜に来てみたいと思っている。

 

 

日本酒の瓶に混じって珈琲カップとソーサー。

 

 

 

 

どんなカップで出くるのだろう。

 

 

おにぎりの前に並んだ皿と椀。

先付、いや八寸?

まあどちらでもいい。

ロースの肉とワラビの間にあるのは何だろう。

 

 

玉葱の甘味、ちよっとした苦味も美味しい。

 

 

漬けた西わらびだろうか、

食感がよく粘りもあって美味しい。

 

 

噛むほどに肉の旨味がじわじわ。

いいね~

 

 

食べて見ると、何かの燻製かと思った。

深みのあるチーズの様にも感じた。

聞くと「ホタテの漬けです。」

初めての味だ~

 

 

おにぎりを2個頼んだ。

「なんのおにぎりですか?」

「日替わりで、色々と変わります。」

その日はマグロを焚き込んだおにぎり。

これも初めての味だった。

外はカリッとして中は、とてもふんわり。

米の粒々を楽しむ感じ。

美味しい~

 

 

汁もいい。

出された料理は、おにぎりの脇役じゃなく、みんなが主役。

 

 

 

 

夢中で食べてしまった。

水出し珈琲だったが、娘さんに声をかけた。

「すいません、これからだったら、ホット珈琲にできますか?」

「はい、いいですよ」

ふいに前に飲んだ珈琲の味を思い出した。

 

丁寧に淹れてくれる。

ゆっくり待つ。

この時間もいい。

スマホを傍らに置いて、ぼんやりする。

仕事のことも考えない。

もともと、

ぼぉ~っとしているのが得意だった。

年を取るにつれ責任が背中にのしかかり、そんな余裕がなかった。

フリーランスになってもあれこれ忙しい。

久し振りの感覚。

 

しばらくして珈琲が置かれた。

飲む前から美味しそうだ。

酸味、苦味ときて仄かな甘味がするりと喉を抜けた。

ブレンドしていると思うが、見事に一つの味になっている。

バランスのとれた柔らかな珈琲。

午後の予定が無ければおかわりしただろう。

 

カウンター越しにお客さんと話していた娘さん。

美味しい珈琲の淹れ方を詳しく説明。

女性のお客さんはしっかりメモしている。

 

 

珈琲は500円。

おにぎりと足しても千円でお釣りがくる。

「え~」

「あの人、昼は過剰にサービスして楽しんでますから。」と微笑む。

出入口まで送ってくれる。

段差のあるところは、

「気をつけてください」と足を止める。

隠れ家の外は、真夏の明るさ。

挨拶して本町の通りを歩き出すと日常が戻ってくる。

駐車場に向かいながら、

仕事のことを考え始めた自分がちょっと淋しい。

 

 

ふじわら

 〒020-0015 岩手県盛岡市本町通2丁目2−12

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