盛岡食いしん爺日記
<音楽が流れます、音量に注意>
街の緑は日毎に色濃く。
逞し過ぎて圧倒される。
ついこの間まで、風にそよいでいた小さな黄緑の葉。
今にも深い緑が街を覆い隠してしまいそう。
東京から450グラムでやって来たルハン君も成長が早かった。
みるみる育ち、8年。
今では体重も10倍近い。
彼は、今も変わらず甘えん坊。
The Greatest Love of All - Lucy Thomas –
朝から街をあちこち回り、気がつけば2時半を過ぎていた。
ひと休みは「ちひろ菓子工房」。
目の前は車の往来が激しい道路。
小さな庭に一歩入ると騒音も忘れる。
色とりどりの花々。
スズランだろうか?
この庭によく似合う。
庭をゆっくり回って玄関へ。
レモンが置いてある。
見事に膨らんだ実と白い蕾。
中に入り、ショーケースを覗いてケーキを選ぶ。
珈琲は迷わず上田小路ブレンドに。
さてケーキ。
洋梨、カシスのケーキは残り少ない。
イチゴショートもあと3個。
抹茶のロールケーキにしよう。
奥の小さなカフェへ。
百年の古民家をリノベーション。
前の建物の雰囲気を残しつつ、お洒落な空間。
古い柱は、
「今も頑張ってます。」とでも言っているようだ。
「上田小路ブレンド」
雫石のオーロラCOFFEEROASTERSの豆を使い独自の味。
酸味を抑えているもののフルーティーな感じで美味しい。
ドリップパックも置いてある。
「抹茶のロールケーキ」
抹茶風味のクリームに小豆が入り、いいアクセント。
小豆とあうなあ~
甘さ控えめで生地とのバランスもいい感じ。
もう1個食べたくなる。
お客さんは絶えることがない。
ケーキや焼き菓子を買ったり、
カフェに入って来たり、
ちひろさんたちは忙しい。
しばらく、ぼんやり。
さてと腰を上げ、
会計しに行くとお世話になっている人と会った。
盛岡産のアロニアを使ったクッキーをちひろ菓子工房が作り、
鉈屋町の「町家物語館」で販売。
そこで勤める人で、今、仕入れに来たそうだ。
受け取ると急ぎ足で帰って行った。
ドーナツを二つ手にとり、
ちひろさんに「抹茶のロールケーキ、とても美味しかった」と言うと、
「ありがとうございます。でも、まだ進化中なんですよ。」
いつも試行錯誤しては美味しいお菓子を目指している人。
事務所に戻る途中、
今日も修学旅行生たちを見かけた。
ニューヨークタイムスの行くべき52選の第2位の盛岡。
この街がどう映るんだろう。
彼らもあっという間に大人になるだろう。
いつか、ふと思い出し、
今度は誰かと一緒に盛岡を訪れて欲しい。
事務所でひと仕事。
休憩は珈琲とドーナツ。
抹茶とチョコ。
どちらもきめが細かく、いい感じの抹茶風味。
チョコチップの量も丁度いい。
二つともペロリ。
心にゆとりが生まれると目先が変わる。
何気ない光景も綺麗に見えてくる。
おやメール。
二つの店から「盛岡食いしん爺のまちを歩けば」の追加注文。
盛岡の街歩きの手助けになれば嬉しい。
ところで次の企画をどうしよう?
私も進化しなければ。
時の流れは早過ぎるが、
まあ、ゆっくり、のんびり考えよう。
ちひろ菓子工房
〒020-0066 岩手県盛岡市上田1丁目20−5
https://www.instagram.com/chihiro_sweets/