盛岡食いしん爺日記
<音楽が流れます、音量に注意>
「バッケのペペロンチーノ」
(So Nice) Summer Samba (Marcos Valle) Vocal and Piano by Sangah Noona w/ Lyrics
朝から動き回り、ようやく夕方から資料作り。
引越した事務所が快適で時間を忘れた。
7時過ぎ、突然、空腹に気がついた。
どこにしよう?
とりあえず外へ。
盛岡八幡町の通りを歩いた。
足の向くままに路地に。
そうだ「福ろう」に行ってみよう。
このところランチの立て看板を見ていない。
近くに行くと看板が灯っていた。
階段を上がる。
店先のフクロウのお出迎え。
女将さんと小さな女の子に客が一人。
「中華そばは?」
「ごめんなさい、できないの~」
「そうなんだ・・・」
「最近、ランチを休んでて、スープの仕込みしてないの」
可愛らしいお嬢さんが熱を出し、数日、店を閉めていた。
「う~ん、うどんかパスタなら作れますよ」
ありがたい。
「バッケのペペロンチーノは?」
「お願いします!」
葉わさび。
シャキシャキでほどよく、つ~んとくる。
「これ食べる?」と出されたメカブと白魚。
いい組み合わせ。
飲み込む様に胃に収まる。
また一人入って来た。
次は豆腐に行者にんにくがのってきた。
また一人。
カウンターに4人の男が座り、
交代にお嬢ちゃんの世話を買って出る。
各自ケースから冷えたビールを取り出す。
山菜をつまみに、ぐいっとビールで、疲れを流し込む。
コゴミとマヨネーズ。
「ちょっと味噌が入ってるかな」と一人の客。
「いいね」と隣と顔を見合わせる。
私は夕飯。
お客たちは、ペペロンチーノを見て、
美味しそうだと言ってみたり、
テレビを見たり、
野球の話で盛り上がる。
話題ごとに参加は自由という感じ。
「バッケ(フキノトウ)のペペロンチーノ」
箸で食べる。
湯気と一緒に漂う春の香り。
追いかけるニンニクの匂いが食欲をそそる。
「美味しい!」
隠し味に味噌。
なるほど、いい感じ。
大盛りにすればよかったなあ~
ひと息ついてから財布を手にすると、
「ちょっとまってて」。
「春ニラです」。
八丁味噌と何かをブレンドした様な感じで、
辛すぎず、甘過ぎず美味しい味噌が春ニラの甘味を引きたてる。
皆で「これ美味い!」
「助かった~これで仕事の続きができます。」
店を出ようとすると、入れ替わりに一人の女性客。
入るなり、お嬢ちゃんを抱っこ。
そのまま、こっちを向いて「お気をつけて」と言ってくれた。
ネクタイを締めた仕事帰りの若い人、
カジュアルな姿の人、
それぞれ、家で新聞やテレビを見る様に寛いでいる。
不思議な場所だと思いながらの帰り道。
さて、帰ってもうひと仕事。
盛岡市中ノ橋2丁目 「小料理 福ろう」