盛岡食いしん爺日記
<音楽が流れます、音量に注意>
晴れ時々曇りの金曜日
Poquita Fe · Flaco Jiménez
<音楽が流れます、音量に注意>
今年は梅も桜もほとんど一緒に咲いた北国の春。
りんごの花も早いと聞いた。
晴れ時々曇りの午後、
りんごの丘の「mi cafe(ミカフェ)」へ向かった。
丘に続く狭い道。
草の上の駐車場に停めた。
満開の八重桜の向こうにミ カフェ。
りんごの花が咲きだしていた。
古木の下草は黄緑。
花びらの先に蕾の名残の丸み。
薄桃色の愛らしい花だ。
テントウ虫は、忙しそうだ。
林檎の木の下も春。
丸太の階段の足元にも春。
山桜は、暦をよく知っている様だ。
ミ カフェは、クリスマスが終わると閉め、雪が溶けてオープン。
毎年、
新緑の頃、
りんごの花見、
初夏の夕陽、
たわわに実るりんご、
季節の移ろいを五感で感じに来る。
窓際の席に案内された。
空いている時はこのテーブル。
写真を撮るのにいい場所だ。
オーナーの心遣い。
窓越しに見える向かいの丘は満開だ。
可愛いアルバムの様なメニューから、
「ソフトde みみみ」を選んだ。
「この畑で収穫した果実を使った三種類の手づくりジャム。
お好きにソフトにのせてどうぞ。」
と書いてある。
窓の外を見ていると、丘を上る人、下りる人、
みんな足取りはゆっくり。
春を楽しんでいる。
ソフトと綺麗なジャムたち。
りんごのジャム。
ブラックベリー。
梅のジャム。
濃厚でミルキーなソフトクリームの爽やかな甘さ。
ジャムをのせてはすくう。
りんごは、言うことなし。
ブラックベリーは、粒々の食感もいい。
梅のジャムは、このソフトとよく合う。
「もっと食べたくなる~」
とオーナーに言ったら、
「ですよね、とても合うんです。」
早過ぎる開花の事を聞いた。
これからの霜や冷気が心配だと話す。
りんごにとって厳しい環境が続いている。
オーナーから、いつもりんごやブルーベリー、
花の事などを教えてもらう。
プルーンの花。
昨年のりんごも良くなく、加工品に回るものが多かった。
そのおかげで沢山の品種のりんごジュースが並ぶ。
ひと瓶こど種類が違う。
美味しそうな焼き菓子なども並ぶ。
雪が溶け、春は一気にやって来たが、朝晩の冷気は厳しい。
寒暖の差が激しい。
日中は半袖の人も見かけるが、
夜はセーターと厚手のジャンパーがいる。
先日、トレーナー姿で出かけ、帰りが遅くなった。
翌日、風邪気味だった。
帰りがけ、焼き菓子を買おうとして「タラの芽」を見つけた。
オーナーが、「うちの山で採れたものなんですよ。」
家に帰って見ると綺麗で上等な「タラの芽」だった。
少しお浸しにして削り節をかけた。
やわらかい春の苦味、タラの芽の風味。
醤油がいらなかった。
今まで食べた中で一番美味しいと思った。
ゆっくり花見も出来ていないままだが、今日は春を満喫した。
今年の冬は一度も車にスキーを積むことも無かった。
せめて春スキーと思っているが、凄い速さで溶けている様だ。
mi cafe - 松本りんご園
〒020-0402
岩手県盛岡市黒川4地割3