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KATICA ILLÉNYI - Once Upon a Time in the West – Theremin
盛岡食いしん爺日記
<音楽が流れます、音量に注意>
江戸時代には、
盛岡城の天守から太陽の昇る方角に路が一直線に伸び、
その先に盛岡八幡宮が鎮座していたという。
今、肴町から500メートルほどの真っすぐな道は、
電線が地中に収まり、遠く先に朱の大鳥居。
盛岡八幡宮の境内には、本殿のほか護国神社や
梅宮という安産祈願などもある。
家内安全から包丁塚、縁結美神社、芸事から学問など、
暮らしに必要なことが全て揃っている。
盛岡八幡宮「縁結美神社」
その横に大樹があり、
ひっそりとした目立たぬ場所にハートの石がある。
盛岡八幡宮のある場所は、
小高い丘になっており、南北に続いている。
丘の南には松尾神社や十六羅漢。
北には、住吉神社、八雲神社、盛岡天満宮などがある。
南北を取材で2時間かけて歩いたことがある。
この丘の神々が街を守っている気がした。
八幡町の通りにある焼肉や温麺、冷麺の「代一元」へ向かう。
引越しの疲れを癒し明日の元気をもらいに来た。
まずは、キムチ。
柔らかい辛さとほどよい甘味、食べ飽きない。
このキムチのファン。
「今日は、もやしがあるんです」
と店の娘さん。
若いもやしだそうで、豆のところも柔らかめ。
このナムルとキムチにスープがあれば、
後は白いご飯で十分。
2人で行ったのだが、もう一皿食べてしまった。
豚トロ、ジンギスカンと椎茸と玉ねぎを焼いた。
一緒に来た人は、カルビクッパ。
湯気でカメラのレンズが曇る~
カルビの旨味に野菜、玉子。
たっぷりの白ごま。
小鉢に分けてもらった。
ご飯がカルビの旨味を吸い込んで美味しい。
「明日は元気になれそうだ!」と一緒の人。
私は冷麺。
代一元の冷麺は、カネの器に入っている。
盛岡冷麺とはひと味違う。
太目の麺でコシが強い。
じっくり煮込んで作られるテールスープは、
この店のお母さんの自慢。
始めにスープをたっぷり飲む。
カルビクッパのお返しに冷麺を少し分けた。
誰かとくると、どちらも食べられ、いいものだ。
先月、突然のように閉店した菜園の中華料理店の「珍萬」。
大ファンの方が、使ってきた皿をいただいてきた。
少し分けてくださった。
嬉しい!
その方は「珍萬ロス」だと話していた。
自分の暮らしの中のイベントには、いつも「珍萬」。
その心がよく分かる。
場所は何度か移転したが、歴史のある店。
話しているうちに大切な場所で独自の味だと、皆で残念がった。
皿を見ていると、食べた料理を思い出す。
美味しかったなあ~
きっといつか、あの味を食べられると信じたい。
それまで大切に使っていよう。
会計しながら、お母さんと娘さんに言った。
「満腹、満足!」。
「また、どうぞ」と玄関まで送られる。
食べたいと思ったら躊躇なんかしていられない。
「また来ます!」
明日は元気に頑張れそうだ~
※代一元は、コロナ禍に入ってから、予約制。