盛岡食いしん爺日記

<音楽が流れます、音量に注意>

 

 

 

 

 

 

 

 

Make It with You ·   Bread

 

 

なんだか疲れた金曜日。

温泉に浸かろうと思っていたが、

ようやく夕方から時間が空いた。

とんでもなく早く咲いた桜に目もくれず、

雨の街を出た。

 

夕顔瀬橋を渡る。

雪解け水と昨日からの雨で水量が多い。

雫石町に入っても道端に雪がない。

小岩井の桜は枝の先が赤い。

相当早く咲きそうな気配。

 

 

 

網張の中腹にあるありね温泉へ。

標高は高いが雪はまばら。

森もネビラキがはっきり大きく見える頃だが、雪はない。

 

 

奥羽山脈の山肌も白より青が優勢。

この景色は、例年であれば、

ゴールデンウイークの前の頃だろう。

車を停めて眺めてみた。

4月早々の山々のこんな風景が当たり前になったら、

地球の異変は、もとに戻せない状況になっているのかもしれない。

未来へのちょっとした不安。

しかし、凡人の儚さ、それは温泉の湯気に消えてしまった。

風呂から上がり、ロビーでひと休み。

水を飲んでいると、蕎麦が食べたくなった。

 

 

 

山を下り、盛岡の街に戻った。

7時半を過ぎていた。

「蕎麦喰い処 やまや」へ。

 

 

行列のできるそば屋だが、閉店間際には少し空いている。

挽きぐるみ、さらしな、だったんの三種が食べられる。

 

 

 

 

だったん蕎麦を1枚。

コシの強さと僅かな苦味がいい。

ささっと食べた。

 

 

季節の天ぷら。

その日は、ホタテや菜の花。

 

 

ご飯も。

 

 

そして、温かいかけ蕎麦。

 

 

エビ天を1本かけ蕎麦にのせた。

次に薬味の天かすとネギに季節の天ぷら。

これで天ぷら蕎麦。

 

 

蕎麦は、品のよいさらしなを選んだ。

天ぷらは、蕎麦のつゆを吸い美味しくなる。

つゆに天かす、ころもがとけ、

ほどよい甘味が加わり、まろやかになる。

白いさらしなは、ほんのりつゆの色に染まる。

ず~っと音も軽快に。

 

 

残りの天ぷらはご飯に。

そこに、やまやの天つゆをかける。

ミニ天丼になる。

 

 

食べ終えて、心の中でガッツポーズ。

蕎麦湯をいただく。

立ち昇る鰹出汁の匂い。

 

学生時代、まだ東京暮らしを始めたばかりの頃、

私鉄沿線の商店街にある蕎麦屋に入った。

ざる蕎麦を食べた。

勿論、大盛り。

食べ終わって取っ手のついた入れ物がテーブルに置かれた。

その店の主は何も言わなかった。

それがそば湯と初めての出会いだった。

子どもの頃、ラーメン店が多く、

蕎麦屋に連れられて行った記憶はあまりない。

親戚の家でも出前が多かった。

 

しばらく迷っていると近くのテーブルの男性が、

片手で週刊誌をめくりながら、取っ手を持ち蕎麦猪口に注いだ。

その真似をした。

濁った粘り気のある様な液体に驚いたものだ。

蕎麦湯と仲良くなったのは、それから十年近く経ってからだ。

 

若い頃はラーメンが多かった。

長く生きているうちに気がつけば蕎麦好きになっていた。

 

 

やまやの美味しいく、リーズナブルな価格は勿論、

もう一つの魅力は、かけ蕎麦、ご飯に色々なトッピングで楽しめること。

十分満喫した~

 

そろそろ閉店の時間。

今宵は温泉と温かい蕎麦のぬくもりのあるうちに寝るとしよう。

 

 

 

蕎麦喰い処 やまや

盛岡市大沢川原1丁目

(下ノ橋の東岸の袂近く)

 

 

 

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