盛岡食いしん爺日記
<音楽が流れます、音量に注意>
<盛岡八幡宮向かい初駒本店>
Air Supply - Even The Nights Are Better
近頃、地元の新聞を読んでいて、
なんだか淋しくなる。
ある市の図書館が駅だとか、そうじゃないとか。
どんな図書館を建てるのか？
場所を決めるには、具体的な機能や用途が関係しないのだろうか？
盛岡市の市役所も駅前だ、新しい街がいい、いやいや内丸だ。
など場所の話が先行している。
昔の殿様たちの方がじっくり、城の場所とまちづくりを考えていたかも。
ちょっとため息が出た。
そんな中でも、北国は一気に春。
梅、桜が競う様に花開き、水仙やチューリップまで咲き出した。
歩きたくなる日和。
肴町から500メートルの一直線は盛岡八幡宮に突き当たる。
八幡の通りは燦燦と、まるで５月の陽射し。
八幡宮に向かって右に歩いてすぐ、「初駒本店」。
観光バスから降り列をなして2階に上がる人たち。
わんこ蕎麦だ。
１階ではランチに来たサラリーマン。
お詣りの人たちも食べに来る。
そうそう、３年前の春はこうだった。
ただ桜は早過ぎるけれど。
店の人がお茶を持って来た。
あちこちの店の人たちも外の陽気の様に、
明るく活き活き。
見ていたら、沸々はおさまっていた。
４月の限定ランチから「山菜蕎麦と炊き込みご飯」をお願いした。
ほどなくテーブルに置かれた。
メニューの写真、そのままの山菜蕎麦と炊き込みご飯。
玉子とじで餡がとろ～り。
初駒も紅葉卸。
旧南部藩はこれが多い。
見た目より深いどんぶりに蕎麦がたっぷり。
時々炊き込みご飯。
なんだか春らしくていい感じ。
箸休めの漬物が好きだ。
この頃、街は活気に満ちている。
盛岡を訪れる人、
この街に暮らす人、
働く人とみんな活き活き。
東日本大震災の直後の闇夜、
コロナ禍の不気味な先の見えない静けさ。
希望の光も消えそうだった。
もとに戻りつつあるのは、
政治家の人のお陰じゃない、役人でもない。
たえてきたのは、街の人だ。
たっぶり蕎麦を食べ、歩き出す足に力がこもる。
さて、事務所の引越し準備だ～
初駒 本店
〒020-0872 岩手県盛岡市八幡町10-21
