盛岡食いしん爺日記
<音楽が流れます、音量に注意>
<盛岡市津志田の回転鮨清次郎>
But Beautiful · Stan Getz · Bill Evans
3月の半ばから2度週末に来たが、駐車場はほぼ満車。
待つ人も多く諦めた。
今度は水曜日に来てみた。
ボックス席が空いていた。
ポップだけが回る。
ちょっと淋しいが、お薦めのメニューを見る。
スタッフが来て、その日の汁物のお薦めを言う。
海老頭の味噌汁を頼んだ。
海老の香り。
汁にも海老の風味が詰まっている。
美味しい。
食べなかったけれど、殻ごとたべられそうだった。
自家製の生姜を摘まみつつ、何から食べようか。
「市場で見つけた三味もり」という清次郎のお薦め。
スルメイカ、真鯵とマグロの切り落とし。
好物のイカは外せない。
柔らかく甘い。
大葉と生姜、二つの味を楽しむ。
「釣りどんこ」
近頃、どんことかの類が好きになってきた。
母が好きだった、どんこ、はたはた、なめた鰈などなど。
何故だろう?
ふとした時に思う。
逝ってしまった母より、どんどん年を重ねてきた。
もう、ゆうにひと回りを過ぎている。
鏡に映る自分とは違い、
アルバムの中で母は活き活きとしたまま。
さて、美味しかったどんこの次は何を食べようか。
それが問題だ。(笑)
次は天然エビの自家製蒸し海老を選んだ。
肉厚のエビ。
エビは海老と書く。
何故だろう。
背中が丸いからだろうか?
身が引き締まって歯応えがいい。
美味しい~と思ってしまうと様々な疑問を忘れてしまう。
そして、シドケ。
今年も春の苦味を味わえた。
父が好きだった山菜。
子どもの頃はテーブルにのる草にしか見えなかった。
今では山にとりに行くのは苦手だが虜になっている。
たぶんこれからも父の様に山懐には入らないだろう。
わさびと醤油とよくあい、とても美味しい。
宮崎で上がった春鰹。
いい具合に脂がのっていた。
ちょっと豪華に煮穴子。
ふんわりとして口の中で穴子が溶ける。
すし飯に残った穴子の風味。
美味しい~
タレもあっさりとしているので、いくらでも食べられそうだ。
〆はかんぴょう巻にした。
お茶を飲みつつ、自家製の干瓢を楽しむ。
ひと巻ずつ食べながら、胃袋に手を当ててみた。
満腹状態。
皿を数えてもらい会計。
ポイントがたまり500円の食事券で得した気分。
車に座ると押し寄せる満腹感。
家で待つ猫君の顔が浮かんだ。
450グラムで東京から来た猫君は8才。
どんどん私に迫る。
すぐに追い越していくだろう。
一日一日、その時を楽しもう。
ゆっくり生きて欲しいものだ。
一日の半分眠る猫たちが、もし夢を見ているとしたら、
なんだか嬉しい。
なんて思った帰り道。