盛岡食いしん爺日記
<音楽が流れます、音量に注意>
<盛岡市上田の老舗トンカツと洋食のむら八>
Almost Like Being In Love · Lester Young · Oscar Peterson Trio
先月のことだった。
色々と仕事してきた人とご飯食べつつ打合わせ。
「何がいい?」
「むら八さんに行きたいなあ~」
簡単に決まる。
落ち着く店内。
ゆっくり食べながら打合せは順調。
話しが纏まった頃に言ってみた。
「呑んでもいいよ」
にっこりして、
「では、甘えて生ビール」
幸せそうな顔になる。
初めて会ったのは「いなだ珈琲舎」。
カウンターに隣に座った。
マスターが紹介してくれた。
それから仕事を一緒にしてきた。
もう何年前のことだろう。
雑誌の制作には、企画編集、ライター、カメラマンや題字を書く人。
ほかにも取材記録などや印刷会社の人。
そしてデザイナー。
本のイメージを決めるデザイン。
重要な役割を担う。
彼女はイラストレーターであり、デザインも。
数年前、あるカメラマンさんが言った。
「彼女とはそのうち仕事が出来なくなるかも」
彼の予告通り、どんどん大きな仕事をこなしている。
それでも私たちの仕事も引き受けてくれる。
ありがたい存在。
よく食べながら半分打合せをする、残り半分は美味しい物談義。
その人にすすめた「しょうが焼き定食」
やわらかく噛むほどに甘い。
味付けが豚肉をひきたてる。
美味しいと食べている。
むら八では、ご飯とみそ汁、キャベツのおかわり自由。
キャベツのお代わりもすすめた。
忙しい体に生ビールの後にたっぶり栄養補給。
私は、ハンバーグにした。
上質の肉をさらに美味しくするデミグラスソース。
鉄板の上で音をたてたままテーブルにのる。
焦げるソースが湯気にのって鼻先にまで届く。
吸い込みたくなる。
肉料理の決め手はソースだと思う。
味を左右する。
本のデザインの様なものかもしれない。
これからも恵まれた仲間と美味しい物を読者に伝えていきたい。
そんなことを食べながら思っていた。
人と人の繋がりの大切さは、どの仕事でも同じだろう。
フリーランスでいい所の一つは似た感性の人と仕事ができること。
サラリーマン時代には考えられなかった。
また今年も人事異動で組織が動く。
振り返れば、自分は恵まれてきた方だろう。
ひと切れごと味わいながら、色々想う夜だった。