盛岡食いしん爺日記
<音楽が流れます、音量に注意>
<盛岡市中ノ橋通にある田苑>
Bossa Antigua · Paul Desmond
その日も材木町へ。
土曜の「よ市」が４月１日から始まる。
その準備の手伝い。
盛岡に春を告げる「よ市」は今年50周年。
実行委員会のスタッフも力が入る。
材木町商店街の事務所も人の出入りが多い。
一足早く四季桜も満開。
よ市の「よ」には５つの想いが込められている。
・「萬」色々と多種にわたる
・「余」あまるほど豊富
・「良」良い商品を
・「与」お客様に提供する
・「喜」満足していただく
昭和30年代、国道が移り、年々ロードサイド、郊外の大型店に押され、
人通りが少なくなった。
そんな中、青年部が立ち上げた「よ市」。
材木町は400年を越える歴史のある街。
「市」がよく似合う。
初期の頃は、野菜、果物、山菜、きのこや餅、団子に花など。
今では、人気の地ビール、ワイン、珈琲や老舗のとんかつや餃子まで。
少し「酔」の字も入ってもいいかもしれない。
手伝いを終えて事務所の方へ向かった。
ランチは「田苑」と決めていた。
食べたい麺がある。
ピリ辛のネギラーメンだ。
前に店主からピリ辛のネギの試食を頼まれた。
美味しかった。
その後に登場したネギラーメン。
そんな事もあった。
まずネギとご飯が来る。
先日来た時、４月に閉店する事を知った。
その日が４月28日に決まった。
残念だ・・・
でも店主は一心に中華そばを作る。
いつもどおり、一杯ごと丁寧に。
麺も出来上がった。
やわらかいチャーシュー。
比内鶏のスープ。
そこにネギをたっぷり入れる。
ソフトな美味しさの中華そばが引き締まった味になる。
これがいい。
麺を食べたら残ったスープをご飯にかける。
ちょっとチャーシューも残しておく。
これが、また美味しい～
私は、ご飯にピリ辛のネギだけでも美味しいと思っている。
これが食べられなくなる・・・
帰りがけにカメラを構えてから言った。
「美味しかった～ご馳走様」
ありがとうございますと、振り向いた隙にパシャ。
大いに笑ってくれた。
「またブログに載せていいですか」
「はい～いつもありがとうございます。」
次々お客さんが入って来るので話はおしまい。
いつもと同じ明るい笑顔にほっとした。
次は、チャーシュー麺を食べに来るつもり。
閉店前に食べたいのが、スーラー麺ともう一つ。
それは冷風麺。
今度来た時、食べられるか聞いてみよう。
４月28日まであとひと月を切った「田苑」。
また一つ、盛岡の味が消える。
それまで悔いる事のないように食べ尽くしたい。
田苑
〒020-0871 岩手県盛岡市中ノ橋通２丁目１−５
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